原水爆禁止国民平和大行進で毎年通し行進者として全国を歩いている竹田昭彦さんからのリポートを紹介します。
日本平和委員会企画の韓国平和ピース・ツアー(18人)に参加しました。
2月24日にソウルの韓国原爆被害者協会を訪問し、被爆者と懇談・交流をしました。ソウル以外に住む遠路の釜山(プサン)、狭川(ハプチョン)、大邱(テグ)などから総計12人の被爆者が参加し盛会でした。
韓国の調査による韓国人の被爆者は、広島で3万5千人、長崎で1万5千人の計5万人です。そのうち、韓国に帰国した被爆者は2万3千人で、現在、生存者で日本政府からの被爆者手帳を交付を受けている人は2517人です。手帳交付には2人の承認が必要で、年々困難になっているそうです。現在、被爆者で未交付者は100人ほどおられるそうです。
また、被爆2世・3世は、被爆を隠す人が多く、被爆の実相調査がさらに難しくなっています。治療費の精算は、韓国赤十字社を通して日本政府におこなうので、8か月かかるそうです。これを、3か月くらいにしてほしいと話していました。
私は、被爆70年の原水爆禁止国民平和大行進の記録DVD「一歩でも二歩でも」を贈呈し、核兵器廃絶運動の連帯を伝えました。
ツアー参加者の宿泊ホテルでは、「一歩でも二歩でも」の上映会(参加8人)をおこない、DVDの普及や平和行進とりくみの強化を話し合いました。
なお、英文などの外国語版が欲しいと思いました。
(竹田昭彦)