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原水協通信

毎月発行している日本原水協の機関誌です。国内外の反核平和運動についての情報が満載です。 日本原水協のウェブサイト→ http://www.antiatom.org/

「核兵器の全面禁止を!」

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国連・NPT代表に633万6205人分の「核兵器全面禁止のアピール」署名を提出

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NPT・ニューヨーク行動 日本原水協代表団は4月26日、代表団最大の目的としていた「核兵器全面禁止のアピール」署名を、本日から始まる第9回NPT(核不拡散条約)再検討会議のタウス・フェルーキ議長とアンゲラ・ケイン国連軍縮担当上級代表に提出しました。

ハマーショルド広場に山積みされた署名は、426人が新たに53万5395人分を持ち寄り、合計633万6205人分となりました。

集会で高草木博代表理事は目録の一部を読み上げ、アンゲラ・ケインさん、特にタウス・フェルーキ議長に、「署名の趣旨である核兵器禁止条約の交渉開始を必ず全加盟国に伝えてほしい。世界の良心に照らしてお願いする」と強く訴えました。

「核軍縮は市民一人ひとりの行動があってこそ。それは署名です」

 

署名目録を受け取ったケイン上級代表は「署名を届けてくれたことに感謝する。とても心強いです。核軍縮は正しいことです。そして、可能なことなのです」。

フェルーキ議長は、「正しい目的に向かって正しいやり方で活動している。核軍縮は政府だけですることではありません。市民一人ひとりの行動があってこそ実現できます。署名は自分自身の意志を表明することができるものです」と、私たちの努力を高く評価しました。

10,000人がマンハッタンをパレード

PEACE & PLANET国際共同行動のパレードには主催者発表で10,000人が参加しました。

▲パレードは被爆者でノーベル平和賞候補の節子・サーローさんを先頭にスタート!

▲<長野>一昨年、亡くなった前事務局の堀内瑛さんのご家族、遺影をもって、参加!

▲<愛知>一言メッセージが書かれたレゴ5200個でつくった原爆ドームをわっしょい! 渡米中にスーツケースの中で粉々に…。でも、みんなの力で徹夜で復元!

▲<岡山>岡山市の夏祭り名物「うらじゃ踊り」を約20人で披露。「うらじゃ」は良い鬼。顔に歌舞伎風のペイントをして、平和をつくり、悪者を退治するオリジナル歌詞で楽しくダンス!

▲<沖縄>5人のエイサー隊&三線で「No Base!」

▲集会で司会をしたピースアクショのナティアとパレードで曹禺して、トゥギャザー!!

▲<神奈川>パレード中、お店に飛び込んで署名を訴え、次つぎゲット!すごいネ!

▲通行人と瞬間的にピースタッチ!

テーマは「トゥギャザー!」 被爆体験に涙ポロポロ 署名ひろげています!

★B2、7班…対話での中で、「ボクは移民。苦しい思いをしてきた。世の中は良い方向には変わらないのでは?」という男性に、「いや運動することで少しずつでの変わってる」「一緒にやろうよ」と話すと(英語!)「あなたは祈りの人だ…すばらしい!」と尊敬のまなざしGet!

★N、3班…母の被爆体験を英文にして渡すと、その場で読んでくれ、ポロポロ涙。署名をして立ち去りましたが、「みんなにお茶をご馳走したい!いっしょにカフェにいきませんか?」

★E1、5班…飛行機の隣の席に座ったアメリカの人に署名をしてらうと、なんとガーソンさんの友だちで、NY行動参加者! サンフランシスコでのトランジットでも、もちろん署名とりました!刺激をうけた4班も「空港署名行動」トライ!中国系の警備の人と対話になり、「私たちの政府が歴史の事実をねじまげていることを、ごめんなさい」というと、「悪いのは君たちじゃないよ!」とハグ!

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潘基文国連事務総長より「核兵器のない平和で公正で持続可能な世界のための国際会議」へのメッセージ ニューヨーク、2015年4月24日 アンゲラ・ケイン軍縮担当上級代表による紹介

潘基文

国連事務総長より 「核兵器のない平和で公正で持続可能な世界のための国際会議」へのメッセージ ニューヨーク、2015年4月24日 アンゲラ・ケイン軍縮担当上級代表による紹介

この重要な集会にごあいさつをおくることができ、うれしく思います。核兵器のない世界という共通の目標にむかって献身されていることにたいし、すべての参加者のみなさんに感謝いたします。みなさんは、私たちの共通の良心のために理性の声を訴え、広がりつづけている地球的な連合の一員です。

会場としてみなさんが選んだ場所も適切です。 信仰、人種、男女や社会的地位の違いを超えた平等を含めてクーパーユニオンの価値は、国連がそれを守り、掲げるために結成された価値と同じものです。

核兵器がもたらしている脅威は生きとし生けるものすべてに影響を及ぼし、私たちと私たちの地球の存在そのものとを危険にさらしています。核兵器使用の人類への影響が基本的な道義と相容れないことは明らかです。

国連は、安全安心の世界を創りだすことをみずからの使命の基本的部分として、核兵器の廃絶に向かって活動することを優先してきました。

今年は広島・長崎を破壊した核攻撃の70年の節目として特別の意義を持っています。私は二つの都市を訪れ、被爆者のみなさんとお話しし、心を揺さぶられる経験をしました。被爆者の勇気、立ち直る力、断固とした活動力には本当に励まされます。私はこの場においても、勇敢な被爆者のみなさんに特別の感謝を送ります。

被爆者は、みずからの悲劇を超えて立ち上がり、私たち全員に、「これら非道義的な兵器がもう決して使われることがないように、完全に廃絶しなければならない。それも将来のいつかではなく、今すぐに」とのメッセージを送っています。

4月27日から始まるNPT再検討会議はこの目標に向かって明確な道筋を示さなければなりません。核兵器国は、条約第6条のもと、核軍備撤廃の交渉を追求するという拘束力ある約束を履行しなければなりません。2010年に合意された行動計画は、期限のない文書とみなされてはならず、履行されなければならないものです。そして、再検討会議は、核兵器がもたらす幾何級数的に破局的な人道的結末を検討し、考慮に入れなければなりません。

核兵器を廃絶する運動は、圧倒的多数のNPT締約国によって支持されています。どの国の人々も、人類が完全に自らを滅ぼすことになるこの脅威の本質を理解しています。どうか、核兵器のない世界という私たちのビジョンを実現するために活動を続けてください。国連は、この気高い事業で、みなさんとともに努力を続けます。

【広島】NPT再検討会議に合わせ連帯集会を開催。「宣言」採択し米露仏英中の大使館と安倍首相、岸田外相に送付

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広島県原水協と同被団協は4月26日午前10時半から、平和公園記念碑(慰霊碑)前でニューヨーク行動連帯集会を開催。30人が参加しました。

被団協と新婦人がこれまでのとりくみと、核兵器禁止条約の交渉開始へ向けて世論を高めようと発言。「宣言」を採択して、米露仏英中の大使館と安倍首相、岸田外相に送りました。

その後、元安橋に移動し、「核兵器全面禁止のアピール」署名行動を約1時間実施。観光客や広島市民に「明日からNPT再検討会議が始まります。核兵器禁止条約の交渉開始を求めましょう」と訴えました。

1時間で308筆が寄せられました。外国人観光客もかなり署名してくれました。

日本のたたかいを多彩に発言 新たな連帯・共同を築いて国際平和地球会議終わる

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核のない平和で公正で持続可能な世界をめざす国際平和地球会議2日目の午前中は、政府・国連関係者を中心に発言。マーシャル諸島共和国のトニー・デブルム外相などに続いて、参議院議員の吉良よし子さんが発言。

続いて「グローバルヒバクシャ」分科会では主催者を代表して安井正和事務局長が挨拶し、日本被団協の藤森俊希次長が被爆証言。

マーシャル諸島共和国のアバッカ・アンジャインさんが島民のたたかいを報告しました。「アジア太平洋分科会」(アメリカフレンズ奉仕委員会などの主催)でやんばる統一連の吉田務代表が稲嶺進名護市長のメッセージを紹介しながら沖縄のたたかいを発言しました。

分科会「インディアンポイントから福島へ:原子力発電の危険性と抵抗」では福島県浪江町から参加した馬場績議員が、東京電力福島第1原発事故後手が付けられない自宅の写真などを示しながら「核兵器も原発も原理は共通。原発NO、核兵器NO」と力強く訴えました。

ニューヨークからわずか50キロ余りのインディアンポイント原発反対運動にとりくむ団体主催の分科会では、被ばくの実態に質問が集中。幸福追求権や人格権を根本から否定する被災の状況に、米国の参加者も聞き入り、多くの質問も出されました。午後の戦争抵抗者同盟などが取材する分科会では、米国での非暴力直接行動、市民的不服従運動の経験と現在の原発反対のたたかいから、民主主義と平和を破壊する核兵器も原発もいらない運動の連帯・強化の重要性が確認されました。

午後の「NPTにインパクトを与える/外交プロセスへの関与」(アメリカフレンズ奉仕委員会主催)の分科会では高草木代表理事が発言しました。

核兵器のない世界の実現は、新しい世界を開く―閉会総会

16時半から開かれた閉会総会。テーマは「運動の構築と将来に向けた行動」です。新婦人の西川香子副会長の発言は、参加者に大きな感動をひろげました。西川さんは、核兵器廃絶と戦争する国づくり反対を一体にとりくみ、152万の署名を集めた行動を確信持って語り、最後にこう発言を結びました。

核兵器のない世界の実現は、新しい世界を開きます。「安全保障」の名の下に維持されてきた核兵器は、人道上許されないと突きつけられた瞬間に廃絶へと向かわざるを得ません。これは、一発の原子爆弾によって、人も家も町も、木の葉のように焼かれ、吹きとばされた、今も苦しみ続けている被爆者のみなさんから、教わってきたことです。

新婦人の先輩である被爆者の久保美津子さんは言いました。「アメリカが憎かった。しかし新婦人で、私は変わった。憎しみは連鎖し、続く。被爆者の思いに本当に応えるためには、戦争はぜったいだめ、核兵器をなくそうと運動することだと思うようになった。これが私の誇りです」行動するのは今です。みなさん、力をあわせましょう。

250人分の署名がとれました~!

<B2コース/2班・3班>

13人がクーパーユニオン大学前でお揃いの黄色いハッピをきて「プリーズサイン・ノーニュークス!」とみんなで署名行動デビュー。すぐに学生たちが足をとめ、署名用紙を読んで、にっこりサイン。ニューヨーク大学の学生は「みなさん、がんばってください!」と署名。英語の九条はがきや原爆手記集をプレゼントすると、感謝の言葉や喜びのハグも。この行動で250人分の署名が集まりました~★

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クーパーユニオン大学で国際平和地球会議開会!国連軍縮担当上級代表、ノーベル平和賞授賞推薦の被爆者がスピーチ

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4月27日のNPT(核不拡散条約)再検討会議を目前に市民社会の代表が集い、核兵器全面禁止を求めて「核のない平和で公正で持続可能な世界をめざす国際平和地球会議」の開会総会が4月24日開かれました。会場となったクーパーユニオン大学のグレートホールは、かつてリンカーンが選挙演説をおこなった歴史的な場所です。

“どれだけの市民社会の声を届けるかは非常に重要です”

アンゲラ・ケイン国連上級代表

18:30の開会冒頭に登場したのは、原水爆禁止世界大会でおなじみのアンゲラ・ケイン国連軍縮担当上級代表。ケイン上級代表は、「今回のNPT再検討会議は、64の行動計画に合意した2010年の会議の時とは状況が違い、前回よりもっと困難がある」と述べ、「市民社会の中からどれだけの人たちが自分たちの声を届けにくるのかが非常に重要だ」と強調しました。そして、「前日に潘基文国連事務総長に会ってメッセージを託されたことを紹介し、「核保有国は義務を果たすべきであり、核兵器の人道的影響を考慮すべきです。みなさんの活躍を期待します」とのメッセージを伝えました(※メッセージは後日紹介します)。

谷口稜曄さん、セツコ・サーローさんの訴えに参加者がスタンディングオベーション!

2015年のノーベル平和賞授賞候補に推薦されている谷口稜曄さん、セツコ・サーローさんが訴えました。

この会議を核兵器全面禁止実現の確かな一歩にしましょう。

私たち被爆者は、あの日から70年、「核戦争起こすな、核兵器なくせ」「ふたたび被爆者をつくるな」「ヒロシマ・ナガサキを世界のどこにも繰り返させるな」と声を限りに訴え続けてきました。

みなさん、この写真は半年後の1946年1月に撮影されたものです。3年7か月の闘病生活の間、1年9か月うつ伏せの状態で、身動きひとつできなかったので、胸に床ずれができて骨まで腐りました。

この会議を核兵器全面禁止実現の確かな一歩にしましょう。

国際社会の全員を代表し、すべての核兵器を禁止してください。

NPT再検討会議の2日目に被爆者としてスピーチするサーローさんは、スピーチそのものを参加者の前でおこないました。

サーローさんは、オーストリア政府が核兵器の法的なギャップを埋めるよう呼びかけていることに対して、アメリカが賛成しないように働きかけ、日本政府も言葉と行動に矛盾する態度を取っていることを、まるで「腕をねじるようなやり方で、恥ずべきこと」と述べました。

また、NPT第6条が、すべての国に核軍縮・廃絶の交渉義務を誠実に追求し、完結させる義務を負っているにもかかわらず45年も経っていることを批判し、「国際社会の全員を代表して、核兵器を禁止してください。今すぐ廃絶してください」と訴えました。

【4.24】核のない平和で公正で持続可能な世界をめざす国際平和地球会議・1日目の開会セレモニーでアンゲラ・ケイン国連軍縮担当上級代表がスピーチします

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核のない平和で公正で持続可能な世界をめざす国際平和地球会議

4月24日~25日 クーパーユニオン大学(Cooper Union, East 7th Street at Cooper Square)

4月24日(金)18:30-21:15 18:30 開会セレモニー・メッセージ

アンゲラ・ケイン(国連軍縮担当上級代表)

谷口稜曄(日本被団協・2015年ノーベル平和賞候補者)

セツコ・サーロー(2015年ノーベル平和賞候補者)

ダニエル・エルズバーグ(ペンタゴンペーパーを暴露したジャーナリスト)

19:30 開会総会

ウォルデン・ベロー(フォーカス・オン・ザ・グローバルサウス/フィリピン大学)

ジョー・コマフォード(MoveOn.org)

ジア・ミアン(プリンストン大学)

マニュエル・ピノ(スコッツデール大学、安全な環境のためのアコマ-ラグーナ連合)

オサグェフォ・セコウ牧師

21:15 終了予定

【4.26 核兵器のない世界のための国際行動デー】 ピースパレードコース、フェスティバル会場決定!

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【動画】「核兵器全面禁止のアピール」署名目録に立会人として署名した国会議員あいさつ

日本原水協は2015年4月15日、衆議院第1議員会館において3月10日までに寄せられた426万4616人分の「核兵器全面禁止のアピール」署名について、国会議員の立会のもとで目録にする院内集会を開きました。署名目録に立会人として署名した国会議員のあいさつ動画です。

1は日本共産党の真島省三衆議院議員、大平喜信衆議院議員、吉良よし子参議院議員、宮本岳志衆議院議員、宮本徹衆議院議員、井上哲士参議院議員、田村貴昭衆議院議員、本村伸子衆議院議員各氏からの挨拶です。

2は日本共産党の島津幸広衆議院議員、田村智子参議院議員、清水忠史衆議院議員、畑野君枝衆議院議員各氏からの挨拶です。

【鹿児島】NPT・ニューヨーク行動代表団が森博幸鹿児島市長から英文の「平和のメッセージ」を受け取る

4月27日から国連本部で始まる第9回NPT(核不拡散条約)再検討会議に合わせ日本原水協の要請行動に8人の代表を送る鹿児島県原水協は4月14日、鹿児島市役所を訪れ森博幸市長から「核兵器の全面廃絶と恒久平和を願う。今後も平和メッセージを発信し続ける」と記した平和メッセージを受け取りました。書面は森市長の署名入りの英文で、平和都市を宣言した市の決意を示しているとしています。

訪問したのは、NPT・ニューヨーク行動に参加する朝日吉太郎(鹿児島医療生協会長理事・鹿児島県立短大教授)、馬渡耕史(鹿児島医療生協理事長・全日本民医連副会長)に加え、井上勇治(鹿児島県民医連事務局長)、竪山清隆(鹿児島市議会議員)の各氏です。

森市長への要請書はこちら(PDF)

【動画あり】「核兵器全面禁止のアピール」2015年NPT再検討会議への署名提出に向けた院内集会 主催者報告

4月15日に衆議院第1議員会館で開催した「核兵器全面禁止のアピール」2015年NPT再検討会議への署名提出に向けた院内集会で高草木博日本原水協代表理事がおこなった主催者報告は次の通りです。

「核兵器全面禁止のアピール」

2015年NPT再検討会議への署名提出に向けた院内集会

主催者報告

2015年4月15日14:00〜

原水爆禁止日本協議会

代表理事・高草木 博

本日の院内集会にご参加いただきありがとうございます。とりわけ、ご多忙な中をご出席いただいております衆参両院の議員および代理のみなさまには、ご協力に心から御礼申し上げます。

さて、注目の第9回核不拡散条約(NPT)再検討会議が、いよいよ今月27日からニューヨークの国連本部で開催されようとしています。みなさまもご存知の通り、前回、2010年5月の第8回再検討会議では、核兵器廃絶へと盛り上がる世界の世論を前に、189の締約国が一致して、「核兵器のない世界の平和と安全を達成」することに合意いたしました。

その実現のために、5つの核保有国が「自国の核兵器の完全廃絶」を確認し、全ての国が核兵器のない世界」を支える「枠組」を創る「特別の努力」をおこなうことを誓ったのも、その会議でありました。

 

私たちも大いに意を強くし、世論の力でこの合意を実らせることを決意いたしました。翌2011年2月15日には、次のNPT再検討会議、すなわち今回の会議に向けて「核兵器全面禁止のアピール」を発表し、署名運動を開始したわけであります。幸いこの運動は、国際的にも潘基文国連事務総長をはじめ、多くの国の市民社会や国際社会の関係者、全国でも学術、文化、芸能、スポーツなどさまざまな分野の方々、全国の多くの自治体のリーダーなど、広範な方々の支持を得て、現在まで前進することができました。

この運動にはまた草の根の活動家の皆さんとともに、被爆後70年になろうとする今も、心や体の傷とたたかいながら核兵器のない世界の一日も早い実現を願う被爆者のみなさんや、運動発足直後の2011年3月11日、東日本を襲ったあの大震災と津波、東電福島第1原発の事故の被害のなかでこの運動に協力されてきた被災地のみなさんもたくさん加わっています。

 

私たちがNPT再検討会議に日本国民の署名を提出するのは今度で3度目になります。第1回目は、2005年5月4日、第7回再検討会議の議場でセルジオ・ドゥアルテ議長に対して503万8108筆の署名を提出しました。

第2回目は、2010年5月2日、国連前ハマーショルド広場で、カバクチュラン議長、セルジオ・ドゥアルテ国連上級代表に提出し、さらに4日には議場で目録を提出しました(691万2802筆)。カバクチュラン議長は、再検討会議開会に当たり、署名を受理したことを議場に発表し、「会議が市民社会の要望に応えるよう」呼びかけました。

今回の第9回再検討会議に当たっても私たちは、国連本部より開会前日の4月26日、国連本部前ハマーショルド広場においてタウス・フェルーキ議長(アルジェリア大使)、アンゲラ・ケイン国連上級代表のお二人が、私たちの署名を正規に受理し、会議に反映させてくださるとの連絡を受けています。

 

署名は、一筆一筆が、核兵器全面禁止を願う署名者一人ひとりの意志を表します。私たちはこれまでも全ての署名を大事にし、一筆も無駄にせずにニューヨークへ運び、必ず会議主催者に提出してまいりました。今回も私たちは同様の努力をおこなう予定でした。ところが、アメリカ太平洋岸での港湾労働者のストライキの結果、いまなお貨物の滞留の解決にめどが立っておらず、署名の搬入が不可能となりました。

もちろん、私たちは、1000人の代表団全員ができる限り、みずからの手で署名を運びます。同時に私たちは、どうしても積みきれない分もまた、大事にし、NPTおよび国連関係者にも了解をいただき、ここに日本の国権の最高機関である国会で、議員・関係者の皆様の立会いの下に、被爆国日本国民の核兵器全面禁止を求める硬い意思を目録と写真とし、提出することといたしました。

 

2010年5月、私たちを前に潘基文事務総長が言ったように、いまや「核兵器のない世界」は、地平線の上に姿を現しています。その世界を現実に変えるのは、主権者である世界の市民社会の世論と運動です。核兵器の非人道性を告発する世界世論の広がりの中で、この被爆70年を、核兵器のない世界実現への決定的な転換の年とするために、本日の院内集会をしっかりと成功させていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

【岡山】「小さな声が核兵器を止める」―倉敷・総社市長がNPT再検討会議議長宛のメッセージを要請代表団に託す

倉敷市長

▲伊東市長(中央)と揃いのユニホームで記念撮影する代表団

倉敷市の伊東香織市長が4月10日、NPT(核不拡散条約)再検討会議・ニューヨーク行動に参加する倉敷市からの参加者を激励し、第9回NPT再検討会議のタウス・フェルキ議長へのメッセージを代表団に託しました。

この日倉敷から参加する9人のうち7人が参加。伊東市長は「注目されているNPT会議。しっかり頑張ってきてください」と激励。参加者を代表して志賀雅子さんが「私は被爆2世としての役割を果たしてきたい」と決意とお礼を述べました。日本共産党市議団のご協力をいただきました。

小さな声が核兵器を止める

同日、総社市の片岡聡一市長が同市から参加する加百智津子さんに「小さな声が核兵器を止める」という激励のメッセージとNPT議長宛のメッセージを寄せました。

片岡市長は毎年の平和行進でも行進団を激励し、自ら行進の先頭に立って歩く熱心な市長です。県内でもいち早く平和首長会議に参加しています。

▲加百さんにメッセージを渡す片岡市長(4/10市長室)

【愛知・瀬戸市】瀬戸反核センターが「核兵器全面禁止のアピール」署名目標の人口1割を超過達成!

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▲左から3人目が須田さん

愛知県の瀬戸反核センターは4月3日、人口1割の13,000人分の署名目標を達成しました。中心になって奮闘した須田雅子さんの手記を紹介します。

2015年NPT再検討会議に私も参加します 目標達成!!13,162筆 愛知県瀬戸反核センター・須田雅子

瀬戸市では、人口1割の13,000筆を目指して、皆さんとともに頑張ってきました。目標達成のために新日本婦人の会では、何度も署名用紙とともに支部ニュースで訴え、年金者組合や日本共産党では返信用の封筒をつけて依頼、市職員労働組合では総会やその他集会の時に訴えてもらいました。今年になってから、毎日のように郵送や連絡が入り、夕方自宅に帰宅するのがとても楽しみでした。カンパも多くの方からいただきました。いろいろなドラマがありました。

教え子からは、署名とともに手紙が同封されています。これを読むのがまた楽しみであり喜び!「1筆でもニューヨークに届けてほしいから」と、毎月6の日行動に来てくれるOさん、アイディアを出してくれたTさんなど、たくさんの方の協力を得ました。私のモットー「運動は楽しくなくちゃダメ!」そのためには工夫が必要、それをみんなで考え、出し合って行くところに楽しみがあり喜びがあります。それを強く感じました。

瀬戸に来て平和運動の中心メンバー、Tさんと出会い毎月の6・9行動に参加

被爆者の方とも知り合いになりました。また瀬戸で20年間継続している、ピースフェスティバルでの「戦争体験を語り継ぐ会」で、被爆者の方の体験を聞き、いろいろな学習会に参加する中で、広島・長崎の原爆投下の真の目的を知りました。

その時、体中に怒りが走りました。「ひどい、人間を何だと思っているの、許せない!」自国の目的のためなら、他国の人がどうなろうとも平気で犠牲にし、切り捨てるアメリカ。それに追随している日本の政府。その犠牲にされた被爆者の人たちを切り捨てようとしている日本。これは、騙され、国から捨てられ命からがら“満州”から日本に引き揚げてきた私たちと同じ!今、大きく問題になっている辺野古の基地移転も同じです。「戦争は絶対ダメ、核は必要ない」その思いをニューヨークの人たちに伝えたい・・・。

パレードで声高らかに そして署名行動で訴えましょう!

皆さん、オレンジの旗「NO!核兵器」を知っていますか?実はこの字を書かせてもらったのは私なのです!“瀬戸の寅さん”で有名なTさん、デザインしてくれたKさんの逞しい宣伝と販売力で世界各国に広がっています。自分の書いた文字で世界の人々が繋がっているのだと思うと心が躍ります。

Tさん、Kさんそして旗を買ってくださった皆さん、ありがとうございました。

原水爆禁止世界大会で、大阪の皆さんがオレンジの旗を持ってステージに上がって来たとき、感動して涙が出ました。

私たちの「NO!核兵器・NO!原発」の思いをオレンジの旗に込めて!そして署名行動でニューヨーカーに訴えてきます。

【茨城】「核兵器全面禁止のアピール」署名の賛同依頼に「平和行政に力を入れていきたい」と大洗町長が署名

「大洗町核兵器に反対し平和を守る会」は3月13日、「核兵器全面禁止のアピール」署名への賛同を依頼するために小谷隆亮大洗町長を訪問しました。

懇談では、同席した県原水協の加藤岑生会長がニューヨークで開かれるNPT再検討会議に茨城からも代表が参加することなどを説明し、署名への賛同を求めました。

小谷町長は、「大洗町は27年前に非核平和都市宣言の議会決議をし、平成22年には平和首長会議に加盟している。今年は日本非核宣言自治体協議会に加入するなど平和行政にも力を入れていきたい」と話し、その日のうちに町長を筆頭に40筆の署名を集めて頂きました。

(「原水協通信」茨城版 2015年4月号No.50より)

【宮崎】「核兵器全面禁止のアピール」署名目標超過達成!ニューヨーク出発まで最後のひと踏ん張り

宮崎県原水協は3月24、26日、宮崎市内にあるCOOP5店舗の店頭で「核兵器全面禁止のアピール」署名行動をおこないました。

1店舗だけで200人分の署名が集まり、合計639人分をこれまでの署名数に加えたところ、50,058となり、県の目標を突破しました。

3、4月に集めた署名はNPT・ニューヨーク行動宮崎県代表団の4人がスーツケースに詰め込んでニューヨークに持って行くことにしています。出発まで最後のひと踏ん張りです。

(宮崎県原水協事務局長・毛利泰之)

【徳島】走る前に1筆!徳島マラソン参加ランナーに「核兵器全面禁止のアピール」署名呼びかけ 1時間で70人から寄せられる

徳島マラソンランナーから署名もらう

徳島県原水協は3月22日、徳島マラソンのランナーに「核兵器全面禁止のアピール」署名をよびかけました。

朝8時にスタート地点の徳島市福島新橋のたもとに集合した3人が、走る前の緊張感漂う中をランナーたちにお願いすると、次々に署名に応じてくれ、約1時間で70人分の署名が寄せられました。