来年5月、ニューヨークに1200万筆の「核兵器のない世界を」署名を届けようと、日本原水協は9日、上野公園で6・9行動を行いました。
野球評論家の張本勲さんやノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さんら著名人の顔写真が写った大判幕を掲げ、「原爆と人間」パネルを展示して署名を呼びかけました。
さいたま市の男性は、大判幕の益川さん、井上ひさしさん、湯川れい子さんの顔写真を指差しながら「昔から(原水爆禁止問題に)関心があった。平和じゃないと仕事ができない」と話しながら募金をしていきました。
北区の女性は「64年前、浅草で東京大空襲を経験した。焼夷弾が落ちてくることは覚えているが、その後上野の地下道で両親に見つけられるまでの記憶がない。戦争は絶対にイヤ」と話していました。
兄が熱烈な自民党支持者という女性は「(総選挙で自民が大敗し)世界や日本が雪崩をうって変わろうとしている今、声をあげることが大事ですね」といって署名をしました。
「(署名行動を)見たことがあります」と言いながら署名をしたのは、山形から旅行で来た青年のカップル。「ニューヨークに1200万筆も持って行くんですか」と驚きながら、「頑張ってください」と激励してくれました。
バンド機材を担ぎ、これから河口湖に合宿に行くという青年たちや大阪・箕面の中学から来た修学旅行生も集団で署名。
上野公園の特色ともいえる外国人も、イギリス、イタリア、コンゴ、香港人観光客から「こういうキャンペーンが大事」、「イタリアでもやっています」、と賛同しながらサインしていました。
1時間で208人から署名、6390円の募金が寄せられました。行動には全労連、日本平和委員会、日本宗平協、上野の森に広島・長崎の火を永遠に灯す会、東京原水協などから20人が参加しました。