被爆60年・原水爆禁止2005年世界大会に130人の代表団を送り出したフランス平和運動が1月27日、パリ市郊外のサントワン市で「平和の家」の開館式を行いました。
1月27日夜の開館式には、マリー・キュリーの孫であり、また1949年にフランス平和運動を創設したフレデリック・キュリーの娘であるエレーヌ・ジョリオ・キュリーさん、アニメ「つるにのって」の製作者、美保シボさんを迎え、500人あまりが集まり開館を祝いました。
「平和の家」のあるサントワン市長、セーヌサンドニ県会議長などが発言する中、フランス平和運動の共同議長ピエール・ヴィラール氏は、「平和の家」の意義を以下のように語りました。「私たちの団体は、フランスにおける平和運動の再活性化と、平和のための恒久的な対話の場を作ることを目的としています。『平和の家』が、フランス平和運動の拠点であるのと同時に他の平和団体の活動の場でもあり、各団体同士の交流、協力の場でもあるのはそのためです。私たちはこの会館をできるだけ多くの人と共有し、ともに活かしていきたいと思っています」。
「平和の家 メゾン ドゥ ラ ペ」と名付けられたフランス平和運動の新しい本拠地は、平和に関わる資料・情報センターとして書籍やビデオ、映画などを教育機関や一般の人々に提供していきます。
60人を収容する会議室、平和運動のスタッフが常駐するオフィスをもつこの真新しいセンターのエントランスには、千羽鶴と日本の「ダルマ」が飾られていました。「日本の平和活動家との友情の印だよ」とヴィラール氏が教えてくれました。