北海道原水協は6日昼、札幌市の中心街で今年初めての6・9行動を行いました。降りしきる雪をついて、核兵器廃絶の署名を呼びかけると、若者のグループや買い物に来た女性らが手袋を取り、パラパラと雪が落ちる署名用紙に名前を書き込んでいました。
2人連れの女子中学生(13)は「社会科の授業で原爆の恐ろしさを知りました。それ以来、核兵器はなくなってほしいと思っていました」とほおを赤くして署名しました。
倶知安町の男性(25)は「核兵器の存在は戦争につながるので一刻も早くなくさなければいけないと思います」とサイン。「自分にできるのはこれくらいですが、少しでも役に立ってくれれば」と募金を託しました。
道原水協の岩淵尚事務局長は「2010年のNPT(核不拡散条約)再検討会議にむけて、核兵器廃絶の道筋をつけましょう。そのためには日本国民の草の根の世論が大きな力です。一人ひとりの署名が国際世論をつくります」と訴えました。
北広島原水協の浜田種樹さんは「パレスチナ・ガザの空爆で500人以上が命を奪われ、イラクやアフガニスタンでの戦争も続いています。紛争の解決と平和が問われる年です。行動なくして平和は来ません」と署名を呼びかけました。
北の詩人会議の日下新介さんは平和を願う詩を朗読、「すべての核兵器を廃絶しなければ人類の未来はありません」と話しました。
釧路原水協は1日、初詣でにぎわう厳島神社に隣接する公園前で26人が参加して恒例の核兵器廃絶元旦募金を行いました。気温は1度で、釧路としては例年になく快晴の元日でしたが、強風のため寒い中での行動となりました。
2010年のNPT(核不拡散条約)再検討会議は、核保有国の「自国の核兵器の完全廃絶を達成する」ことを「明確な約束」として受け入れたことの実現を迫るものです。
釧路原水協は、再検討会議に向けた署名活動をさらに推進するため、市民に協力を訴えることにしています。