「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」に呼応し全国で行動

被爆体験を語りながら署名への協力をよびかける東友会代表理事の家島昌志さん(9月26日、東京・有楽町イトシア前)

国連が定める「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」の9月26日、全国で呼応した宣伝署名行動などがとりくまれました。

 東京では、日本原水協が東京の被爆者団体・東友会のメンバーとともに、JR有楽町駅イトシア前で宣伝署名行動にとりくみ、29人が参加して35人分の署名が寄せられました。

開幕のトランペット演奏をする山内金久さん(9月26日、東京・有楽町イトシア前)

 2024年原水爆禁止国民平和大行進・四国コース通し行進者の山内金久さんがトランペットで「原爆を許すまじ」と「青い空は」のメドレー演奏から行動スタート。

連帯あいさつする井上哲士参議院議員(9月26日、東京・有楽町イトシア前)

 日本共産党の井上哲士参議院議員は、「広島の被爆2世としても、日本に核兵器禁止条約に入ってほしい」と連帯あいさつ。下記の衆参国会議員から連帯メッセージが寄せられました。

9・26核兵器廃絶国際デー行動への国会議員メッセージ
 立憲民主党 山崎誠衆議院議員 平和主義を掲げる日本こそ、戦争回避、核兵器の廃絶、禁止に向け、先頭に立つべきです。恐怖による『抑止』ではなく、外交による『安心・信頼』の構築が、政治の責務です。これからも全力でとりくんでまいります。
 日本共産党 赤嶺政賢衆議院議員 核兵器禁止条約に参加し、核保有国に対し、核廃絶を求める日本へと、ともに力を合わせて変えていきましょう。
 日本共産党 本村伸子衆議院議員 皆様の日々のご活動に心からの敬意と感謝を申し上げます。ロシアのウクライナ侵略と核攻撃の脅し、イスラエルのガザでのジェノサイドは、断じて許すことはできません。アメリカが核兵器の先制使用の政策を持ち、同盟国と一体で、核抑止の拡大強化を進めていることは重大です。世界に核戦争への深刻な不安が広がる元で、日本は、唯一の戦争被爆国として、いまこそ「核抑止」論と決別し、核兵器禁止条約への参加を決断すべきです。被爆2世の一人として、皆様とともに、核廃絶のために全力を尽くします。
 日本共産党 井上哲士参議院議員 核兵器禁止条約への日本政府の参加を求めます。
 日本共産党 紙 智子参議院議員 今夏は被爆地長崎を訪れ、赤十字原爆病院や恵の丘老人ホームを訪ね、被爆者の方々の核兵器廃絶への強いねがいにふれ、「核兵器禁止条約」を一日も早く批准する日本にしなければならないと、決意を新たにしています。本日の街灯署名宣伝行動に心から連帯し、私も核兵器廃絶に力を尽くします。
 日本共産党 山添 拓参議院議員 核兵器廃絶をめざす揺るぎないたたかいに敬意を表します。自民党総裁選では、非核三原則の見直しが公然と語られるなど、「核抑止力」論への固執ぶりがあらわです。しかし、「いざというときには核兵器を使う」という「核抑止」論は、広島・長崎の惨禍を再び起こすことを容認するものであり、また脅し合いで平和になる保証もありません。核兵器禁止条約に参加し、世界に広げる政府にするため力を合わせ頑張ります。

スピーチする内藤雅義弁護士(9月26日、東京・有楽町イトシア前)

 リレートークでは、広島被爆者で東友会代表理事の家島昌志さんが被爆体験を語りました。また、唯一の戦争被爆国 日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名共同よびかけ人の内藤雅義弁護士、全国労働組合総連合の石川敏明副議長、新日本婦人の会の平野恵美子副会長、全国商工団体連合会の今井誠常任理事、日本平和委員会の千坂純事務局長、原水爆禁止日本協議会の嶋田侑飛担当常任理事がそれぞれスピーチしながら署名への協力を訴えました。

 署名に応じた人たちからは、「戦争が起きているし、核兵器が使われてしまったらと思うと怖い。平和な今が、基本だから、この平和が守られるようにしたいです」(60代女性)、「戦争はほんとうにダメだ。幼い頃だったけど、空襲の怖さは、忘れられない」(80代男性)、「核兵器は絶対にダメです。普段は署名もしないし、一旦駅に向かって歩き出したのですが、気になって戻ってきました」(60代女性)、「なかなか何か行動することができない…。本当は私たち自身のことなのに。頑張ってください」(30代女性)、「被爆国日本が核兵器禁止条約に参加しないというのは、やはりありえない。政治的に難しいとしても、批准して、世界をリードすべきだと常々思っています」(60代男性)、「8月だけ、騒いでいてはダメだと思う。でも、どうせなら、8月の原爆の日などは祝日にして、みんなで学び、考えていかなければ。そうしないと継承されていかないのでは」(60代女性)、「長崎に行ってきた。核兵器の影響はいまでも残っている。戦争をなくすのが難しいとしても、せめて核兵器はなくしてほしい」(30代女性)、「私には子どもがいます。子どもたちに明るい平和な世界を残したいです。核兵器はなくさなくては」(40代女性)などと核兵器禁止条約に日本も参加してほしい思いを話しました。

署名するイギリス人観光客。手前はイラン人観光客(9月26日、東京・有楽町イトシア前)

 署名に応じた観光中の外国人男性2人組の1人はイギリス人、もう1人はイラン人でした。イギリス人の方からは「すばらしい活動、ありがとう」とお礼を言われ、イラン人の方からも「大事な活動」と言われました。また、中国人観光客も署名をしました。

広島

 広島県原水協は9月26日、12時15分から広島市内の八丁堀交差点で20人が参加して宣伝とリレートークをおこないました。
 リレートークでは県原水協の神部代表理事が新たにシエラレオネ・インドネシア・ソロモン諸島の3か国が核兵器禁止条約を批准し、 批准国が73か国に広がったことを報告。
 県被団協の佐久間理事長は自身の被爆体験を語り、条約の批准国が増えたことを喜ぶと同時に、岸田首相が核兵器廃絶のために何の努力もしていないことを批判。また県被団協の望月事務局長は被爆者相談員として相談を受けた事例を紹介しながら被爆者のたたかいを報告。
  憲法共同センターの川后事務局長は、自民党総裁選挙で誰も核兵器廃絶を語らず、核共有や原潜保有まで掲げるなど被爆国であることを忘れたかのような“論戦”を繰り返していることを厳しく批判しました。
 行動は NHK が取材し、夕方のニュースで放映されました。

長崎

 長崎県原水協は9月26日、16時から長崎浜町アーケード入口鉄橋でリレートークと宣伝署名行動にとりくみました。まだ暑いなか23人が参加し、69人分の署名が寄せられました。うたごえの皆さんが盛り上げてくれました。

神奈川

 神奈川県原水協は9月26日12時から13時、横浜市の桜木町駅東口広場で核兵器廃絶国際デーの宣伝署名行動にとりくみました。
 参加は、神奈川労連、新婦人県本部、県自治労連、横浜市従、県原水協事務局から9人でした。 署名リーフと日本原水協作成チラシを配布。ハンドマイクを使ってリレートークで署名への協力を訴え、28人分の署名が寄せられました。
 ある年配の女性は、今の岸田政権に怒りが止まらない、亡くなった母親の分の署名も書きたいくらいだ、と言って署名していきました。
  茅ヶ崎から来たという男女6人の高校生グループのうち1人の女性が「この署名は大事だ」と言って署名に応じ、他の子たちにも署名をすすめていましたが、「署名が何に使われるか心配」とか「関心がない」などと応じませんでした。社会状況を反映してのことでしょうが、嬉しさ半分、残念さ半分といったところです。

兵庫

 兵庫県原水協は9月26日、正午から神戸大丸前で宣伝署名行動にとりくみました。行動には神戸市議など7人が参加し、27人分の署名が寄せられました。対話では、「自民党はひどいものだ」「自民党を懲らしめて」などの声が聞かれました。

愛知

 愛知県原水協は9月26日正午から、名古屋市中区栄スカイルビル前で宣伝署名行動にとりくみ、愛労連、自治労連、平和委員会、日本ベトナム友好協会、反核医師の会、愛知国公、原水協から12人が参加して署名への協力を訴えました。

熊本・くすのきクリニック(上)

 熊本県原水協は9月26日、12時30分から下通HAB@前でスタンディング・アピールと署名行動にとりくみ、14人が参加。32人分の署名を集めました。
 熊本民医連くすのきクリニックは9月26日、診療開始前に憲法9条記念碑のそばでスタンディング・アピールにとりくみ、院長・看護師・事務合計6人が参加。通学・通勤の時間帯で、地域の方に平和を訴えました。

岡山

 岡山県原水協は9月26日、昼休み時間に岡山駅西口さんすて前でスタンディング・宣伝、署名行動にとりくみました。行動には高教組、民医連、人権連、新婦人、共産党などから7人が参加。国連のグテーレス事務総長の「核の脅威を排除する唯一の方法は、核兵器を廃絶すること」というメッセージを紹介しながら、唯一の被爆国日本政府に禁止条約参加を求めるチラシ配布と署名を訴えました。日本共産党県委員会の小坂のぼる氏も「禁止条約参加を求める県知事を誕生させましょう」と呼びかけ、署名を訴えました。

徳島

 徳島県原水協は9月26日、徳島駅前のアミコビル前で宣伝署名行動にとりくみました。6人の参加で、核兵器廃絶国際デーであることを訴えました。

群馬

 群馬県原水協は9月26日、正午から高崎駅西口で宣伝署名行動にとりくみました。暑くて大変ななかでしたが、県原水協と高崎原水協の8人で「核抑止」にしがみつく日本政府に核兵器禁止条約の署名、批准するよう署名を訴え、10人分が寄せられました。

島根

 島根県原水協は9月26日、18時からJR松江駅前で島根集会を開催。8人が参加し、歌を歌い、原水爆禁止2024年世界大会の参加報告などリレートークをおこないました。

香川・高松平和病院前

香川では9月26日午後、高松平和病院前で民医連・医療生協の皆さんが平和の課題と医療の要求を合わせてスタンディング・アピールにとりくみました。

三重県津市

 三重県原水協は9月26日、お昼休みに津駅で宣伝行動にとりくみ、弁士は 4人が交代でよいスピーチをしました。

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