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米国代表団が各国政府に対して配布した文書
国連総会第一委員会への小委員会に関する決議案について

 − 米国は、いくつかの政府が国連総会第一(軍縮)委員会に、総会の下に小委員会を設立することを追及する決議案の提出を計画していることを知った。
 − 正式の案文は未だ提出されていないが、そのような分裂を生じる提案は、加盟国がこの2年間にわたり第一委員会の再活性化を通じて作り出してきた積極的な改革の雰囲気を大きく損なうものである。
 − 新たに受け入れられた第一委員会のテーマに基づく討論という考え方のもとで、第一委員会ではすべての代表団が、その国の政府が重要と見なすいかなる問題についても提起することができる。このような小委員会の設置は、この重要なやり方を、第一委員会に根付く前に危うくするものである。
 − そのような小委員会はまた、軍縮会議(CD)に活動計画を作らせるというわれわれ共通の目標をもまた危うくする。実際、問題のこの決議案は、これらの小委員会をニューヨークではなくジュネーブに設置することを提案している。
 − 国際社会は、別の「幽霊」CDを作るのではなく、CDを活動させることにひき続き焦点を当てることが必要である。
 − 実際、CDの問題を第一委員会に移すことは、CDの役割を終わらせることになる。その提案の支持者たちは全面的にその責任を負わねばならない。
 − われわれはまた、米国がその設立に同意しない国際機関には参加しないことも明確にしておきたい。
 − その上、米国は、そうした機関から生まれるいかなる合意にも、いかなる点においても拘束されるものとは考えない。
 − 国家安全保障や地球的安全保障という死活的問題について、われわれは多数決制を通じての交渉は行わない。この決議の提案者たちが想定している仕組みは、米国をふくめすべての国の死活的安全保障利益が確保されうるものではない。これが、われわれが参加しないもうひとつの理由である。
 − CD問題をニューヨークで討論したいと願う政府は、現在構成されている第一委員会の中でも、あるいはもし現在CDメンバーでないならジュネーブでCDへのオブザーバー資格を申請することによっても、そうする機会を十分に持っている。
 − CDの現在の行き詰まりの理由は、ジュネーブで解決できないなら、当然ニューヨークでも解決できるものではない。実際、この決議の結果は、提案者たちが前進させることを追求している国際的不拡散・軍縮目標そのものを遅らせることになるだろう。
 − われわれは、したがって、あなた方の政府に、第一委員会でそのような小委員会をつくるといういかなる提案にも反対すること、そして、第一委員会の年次会議を全面的に活用して国際平和と安全の維持に関わる諸問題を討論するよう求めるものである。

 

 

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