原水爆禁止2003年世界大会
長崎・開会総会(8月7日)

「戦争反対、核兵器廃絶を!」世界から!日本から!


統一連帯(韓国)
金 承国(キム・スングク)


  今日、私は朝鮮半島で戦争を行なおうとしているアメリカの危険な動きを批判したいと思います。

  本論に入る前に、私は北朝鮮の核武装に反対し、もし北朝鮮が核武装した事実があらわれたら、これに反対する運動を積極的にとりくむ立場を明らかにしたいと思います。

  しかし現在、米国の北朝鮮に対する攻撃計画が深刻なので、これに反対する運動がより重要です。最近米国の北朝鮮に対する戦争計画をよく知っている韓国国民の戦争危機意識がだんだん強まっています。

  韓国のNGOもやはりアメリカの北朝鮮崩壊戦争計画に強力に反対する運動を展開しています。

  戦争狂のブッシュは「悪の枢軸」国家にたいして順々に戦争を行なおうとしています。「悪の枢軸」国家の第一番目のイラクにひきつづき北朝鮮を占領するための計画を緻密に推進しています。

  朝鮮半島の戦争情勢は、アメリカの戦争推進勢力であるネオコンとキム・ジョンイル政権が対決する様相です。

  イラクと違って北朝鮮に対する全面戦争が難しいと判断したペンタゴンは、北朝鮮の武器輸出船舶などに対する制限的な爆撃計画、キム・ジョンイル国防委員長を小型核兵器で殺害する計画を推進しています。

  もし朝鮮半島で戦争が再発したら、日本をはじめとする北東アジア全体に戦争が飛び火する可能性が高いです。

  不幸にもアメリカが北朝鮮の核施設が密集したヨンビョン地域を爆撃すれば、相当数の北朝鮮住民が被ばくするであろうし、韓国や日本、中国、ロシアに放射線が広がって数多くの人々が核の被害を負わされるのです。

  そして北朝鮮もやはりアメリカの爆撃に対抗してミサイルや長距離砲をソウルや韓国の原子力発電所にむけて撃つでしょう。もしも北朝鮮のミサイルがプサンの北方にある原子力発電所地域に落とされて爆発したならば、第二のチェルノブイリ事故が起こるでしょう。この時に流出した放射線は日本に広がってくるでしょう。

  おそらく日本の自衛隊が有事法制体制をつうじて朝鮮半島へ出撃する前に放射線が日本におよんでくるでしょう。

  こうした最悪の状況が予想されているのに、日本は有事法制を発動するつもりなのでしょうか。

  朝鮮半島で戦争が引き起こされれば韓国の資本主義が崩壊し、韓国に巨額の投資をしている米日系の多国籍企業も亡びるでしょう。アメリカ資本主義と日本資本主義にも決してプラスにならない戦争をくりひろげるブッシュ政権のネオコンを打倒しない限り、北東アジアに平和が到来することはありません。

  朝鮮半島と北東アジアに戦争の暗雲をたちこめさせている日米軍事同盟の戦争ゲームを中断させる運動を展開しましょう。同様に韓国と日本の民衆が連帯して日本の有事法制体制を無力化させましょう。


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