イギリスの核軍縮キャンペーンからの挨拶をおくります。私は、ここ長崎のまちにたいして行なわれた恐ろしい犯罪の記念日を、皆さんととも迎えられることを光栄に思っています。
私たちは大へん危険な時代を生きています。アメリカはなりふりかまわない一国主義を通して世界の平和を脅かしています。国際条約を破り捨て、国際法を踏みにじっています。イギリス政府の援助をえて、アメリカ政府は先制戦争戦略をうちだし、先制核使用政策を実行に移しました。彼らがイラクに対する違法で道義に反する戦争で核兵器をつかう用意があったことは疑いはありません。
私たちの今日のもっとも大きな仕事は、核兵器廃絶の仕事を続ける一方で、核兵器の使用を阻止することです。この仕事では世界の世論は私たちに見方をしています。わたし達の今日の大きな課題は、この支持をどうやって戦争に反対する押しとどめることのできない運動へと変えていくかです。
この変革は既に始まっています。今年の2月15日、世界では何百万人の人々が戦争反対に立ち上がりました。ロンドンだけでも200万人でした。これはとてつもない新しい運動になりました。この運動は平和活動家とたくさんのグローバル化に反対し、社会正義を求める新しい組織を結集しています。これは反核活動家と、対イラク戦争が実は大量破壊兵器とは何の関係もないことに気が付いた全ての人たちを結び付けています。あの戦争はアメリカの世界戦略と経済的利益のための戦争でした。
私たちは共に、平和を求めるこの新しい運動がもっている多様性を大切にして、運動を更に発展させなければなりません。私たちは戦争に反対する勢力を全て結集し、とどめることのできないほど強く団結した力にしなければなりません。
共同して、平和のための闘いに私たちは必ずや勝利するのだという確信を持って平和運動を前進させましょう。これこそがヒロシマ・ナガサキでなくなった人たちへの最大のはなむけになるでしょう。
ありがとうございました。