長崎からのよびかけ─いま、核兵器の廃絶を
1945年8月9日11時2分、古い歴史と文化をもつ街、長崎の上空で、アメリカの原子爆弾が炸裂しました。一瞬にして、熱線と爆風、放射線が人びとを襲い、その年だけでも7万人が生命を奪われ、生き残った被爆者もまた、「からだ」「こころ」「くらし」に癒しがたい傷を負いました。
「あの悲劇をくりかえしてはならない」—地獄を体験した被爆者の痛苦の思いは、「核兵器をなくせ」の叫びと運動になって広がり、人びとに平和な世界をきずく決意と勇気をあたえています。
しかしいま、核兵器の使用や先制攻撃をくわだてるアメリカによって、第二のナガサキ、第二のヒロシマの脅威がもたらされています。このような状況をもはや一刻も放置することはできません。未曾有の規模でひろがったイラク戦争反対の行動とも合流し、諸国政府との協力をさらにすすめ、国連憲章の平和原則が守られる「核兵器も戦争もない平和な世界」をいまこそ実現しようではありませんか。
原水爆禁止2003年世界大会「国際会議宣言」に学び、力とし、共同をひろげ、草の根の運動を飛躍的に発展させましょう。
日本と世界の多くの青年たちがこの世界大会の成功を支え、参加者に感動と未来への希望をあたえてくれました。原水爆禁止運動をさらに豊かにひろげるために、ともに前進しようではありませんか。
人間の尊厳と人類の生存をかけて、核兵器のない希望ある未来を実現するために、ただちに行動にふみだしましょう。
ノーモア ナガサキ! ノーモア ヒロシマ! ノーモア ヒバクシャ!
2003年8月9日
原水爆禁止2003年世界大会‐長崎