原水爆禁止2001年世界大会
国際会議

世界平和評議会 名誉議長
ロメシュ・チャンドラ


  昨年の核不拡散条約再検討会議においてアメリカは、他の核保有諸国と一緒に、ただちに核兵器の廃絶へと進むことを約束しました。  その約束をまっこうから踏みにじって、ブッシュ政権は、いわゆる「全米ミサイル防衛」システムを推進しています。ワシントンはつい最近この危険な「システム」の「実験成功」を発表しました。
  21世紀最初の大会となるこの原水爆禁止世界大会は、アメリカ政府のミサイル防衛構想と、「劣化ウラン」兵器が引き続き使用・運搬されていることを強く非難します。
  アメリカとその最も親しい同盟国あるNATO諸国の核戦略が、世界平和と多くの国々の独立にとって最大の危険をもたらしている一方で、核兵器に反対する大衆運動はこれまでにない規模に広がっています。
  グローバリゼーション反対のデモや行動は、アメリカのNMD・TMDおよび核軍拡を、2000年5月に核保有国が行った約束に違反するものとして、その停止を要求の筆頭に掲げています。
  グローバル化と帝国主義的政策に反対して、シアトル、ワシントンではじまり、もっとも最近ではイェーテボリ、ザルツブルグ、ジェノバで行われた抗議行動は、人類が直面しているすべての問題に対処するには、共同した行動が必要であることをするどく指摘しています。
  核軍縮をめざすたたかいは、経済的社会的発展、人権と人民の権利、汚染や地球温暖化のないきれいな環境、貧困・非識字・病気の根絶をめざすさまざまな運動と緊密に結びつき、その中心部分を構成するようになっています。
  世界平和評議会と、加盟団体である154カ国の各国の平和・反核組織は、原水爆禁止世界大会に結集する運動とともに活動してきたことを名誉に思っています。この偉大な運動がはじまって以来の数十年間そうであったように、今日ふたたび、私たちは2001年世界大会の大きな成功を祈るものです。
  原水協をはじめ世界大会実行委員会を構成する日本の諸団体と連帯することは、世界平和評議会の行動綱領の重要で不可欠の一部分となっています。
  私たちは再度、勇気ある英雄的な被爆者にあいさつをおくり、かれらの要求に全面的な支持を表明します。被爆者代表団が訪問する各国では、世界平和評議会加盟の組織が、共同で集会や諸行事を準備し、反核・平和団体の共同行動を強化するための被爆者の遊説活動を援助しています。

ブッシュ政権のNMD計画と劣化ウラン使用をやめさせましょう。
NATOの核・戦争政策反対。
ともに核兵器のない世界をつくりましょう。


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