【反核平和運動・原水爆禁止世界大会】
原水爆禁止2000年世界大会
国際会議
世界平和評議会
名誉議長
ロメシュ・チャンドラ
外国軍事基地ノー!NATOと軍事同盟ノー!アメリカの介入と侵略を止めさせよう!
核兵器、戦争、飢餓、貧困のない世界をめざす
平和・反核組織やすべての非政府運動の共同行動と協力を!
代表のみなさん、友人・同志のみなさん、
世界平和評議会は、今年創立50周年をむかえる5大陸、150カ国に加盟組織をもつ、大衆運動体です。創立の日から、世評は核兵器禁止と全人類の平和、くらし、正義を守るという大義のために活動してきました。これは、原水爆禁止世界大会がめざす目標と同じです。
沖縄からの呼びかけ
今日、私は、ギリシャの首都アテネで今年の5月に開かれた世評総会からの特別のあいさつをたずさえてきました。
私はNGO特別軍縮委員会の議長として、また南および人種差別反対NGO小委員会の議長としても発言しています。
この広島の会議に海外から参加している他の代表とともに、沖縄でのG8サミットの前、最中、そして後に、沖縄その他の日本の様々な場所でおこなわれた大きな集会に参加した日本平和委員会をはじめ、日本のすべての組織を熱く称えたいと思います。
世界の人民の、核保有国とG8のパートナーにたいする呼びかけは明確なものです。それは、保有する核兵器をなくせ、核兵器の製造や輸出および新たな核兵器実験をやめろ、というものです。私たちが「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ」と言うとき、私たちは同じことを呼びかけているのです。
沖縄と人間の鎖の呼びかけを繰り返しましょう。米軍基地と米軍は沖縄から出て行け!日本から出て行け!ヤンキー・ノー。沖縄イエス。ノーモア・外国基地!ノーモア軍事同盟!
アメリカのミサイル防衛
21世紀の夜明け前夜の昨年の世界大会以降、国際情勢にはいくつかの新しい危険な展開がありました。
その最も重要なのは、クリントンとアメリカ政府がおこなった、いわゆる「ミサイル防衛の盾」なるものによる新たな「スターウォーズ」計画をはじめるという悪魔のような宣言でした。このアメリカの「防衛」構想には、「防衛」的なものは何もありません。それは侵略と核戦争の計画であり、先制攻撃の計画です。
クリントンは、これは、彼が「ならずもの国家」と呼ぶ国を対象としていると言っています。みなさん、注意して聞いていてください。アメリカ政府が「ならずもの国家」と言っているのは、泥棒が「泥棒を捕まえろ」と叫んでいるようなものです。アメリカの覇権にひざまずき、降伏しない国はすべて、クリントン一味によって「ならずもの国家」のレッテルを貼られるのです。しかし真実は、真の「ならずもの国家」は最大の核保有国、ヒロシマとナガサキに皆殺し爆撃をおこなったアメリカなのです。
アメリカの「核ミサイル防衛」計画は、世界の人民と、アメリカの覇権、支配、新植民地主義、人種差別に断固として反対しているすべての政府の反対にあっています。
クリントンの核ミサイル防衛計画を強く非難する声明が、中国、キューバ、ベトナム、ロシア、いくつかの欧州連合諸国、多くの発展途上国の政府から出されました。
ペンタゴン・ノー! アメリカの核「防衛計画」ノー!
NATOの新戦略概念は、すべての国を脅かし続けています。日米安全保障条約とガイドラインと秘密協定は、とくにアジア諸国を脅かすものです。すべての国の核兵器は、核兵器をもたない国の主権と独立を脅かすものです。私たちは、自分の国が軍事同盟や条約に加盟していることに反対する平和・反核勢力と連帯しています。連帯こそ、私たちの合言葉であり、共同行動は私たちの掲げる旗です。
私たちは、アメリカとNATOの侵略、経済封鎖、禁輸、軍事介入、新植民地主義的攻撃などの犠牲となっているすべての国の人民と完全に連帯しています。私たちは、すべての紛争を帝国主義的な干渉なしに、平和的に解決することを求めます。現在、すべての平和・反核勢力、すべての反帝国主義勢力、NGOの協力と共同行動は、核兵器、戦争、飢餓、貧困、環境汚染のない世界という私たちの目標を達成する唯一の方法です。
私たちは、労働者、農民、青年、学生、女性のすべての大衆運動と協力し、目標達成のための共同行動に参加するよう呼びかけます。私たちは、失業者、土地をもたない農民などのために活動するすべての運動、対外債務の帳消しを求めるネットワーク、多国籍企業の権力に反対するネットワークへの協力を表明します。
私たちは非核兵器地帯設置、軍事費削減、劣化ウランの使用禁止、化学・生物兵器、全面完全軍縮などのために活動するすべての運動とともにあります。
核保有国は戦争と飢餓を作り出す
いくつかの事実を直視しましょう。
第一の事実:核保有国が3万発の核兵器を蓄積しているということは、みなさんの国や私の国の国民、私たちの子どもや孫の死と破壊の危険が高まりつづけていることを意味します。
第二の事実:核実験は、より殺傷力の大きな、すなわち皆殺し能力の大きな核兵器を開発する準備です。
第三の事実:世界人口の半分以上が、一日あたり1から2ドルで暮らしています。これもまた今日、数百万人の死と紛争と戦争の新たな危険を増大させています。
第四の事実:世界の貧しい人と飢えた人の数は、毎日増えており、今こうして話している間にも増えています。
第五の事実:「人道的介入」の名目で、アメリカとアメリカ政府に従うNATO諸国は、多くの国家に侵略と干渉をおこない、その主権と独立を侵害しています。そして毎日、帝国主義の殺人リストに新しい犠牲者がつけ加わっています。
すべての人民のあらゆる大義のためのたたかい
私たちは、ばらばらでは勝つことができません。私たちは努力の結集しようともう十分すぎるほど話あってきました。今年2 000年にこそ、人民を分断し、戦争屋が世界を支配し、破壊できるようにするために行動する人々に対する努力が具体的に結集する年にしなければなりません。
繰り返します。私たちはばらばらでは勝利できません。
しかし、わたしたちはそれぞれの国、大陸、そして世界で、それぞれの組織や運動の最大の大義のために、平和・反核・反帝国主義運動の共通の偉大な旗のもと「共同して」たたかい、勝利することができるし、勝利するでしょう。
みなさん、たたかいは続きます。そしてこのたたかいは私たち共通の勝利をもたらすでしょう。私たちの人間の鎖で飢餓をつくりだす戦争屋を取り囲みましょう。
みなさんに勝利を!私たち全員に勝利を!
ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ。
【反核平和運動・原水爆禁止世界大会】 |