【資料保管庫・NPT】【反核平和運動・反核平和運動】
2010年2月15日
報道関係者各位
250を超える団体で構成される国際的連合体がキャンペーンを開始:オバマ大統領と世界の指導者たちに世界中の核兵器を廃絶する交渉の開始を呼びかけ
5月の核不拡散条約再検討会議を国際的結集の焦点に
ワシントン発:2003年2月15日、世界中で1200万人の人々がアメリカ主導の対イラク戦争に反対し平和を求めて行進した。世界史上最大の平和的デモが行われたこの日から7周年を迎える今日、250を超える団体からなる国際的ネットワークが、アメリカのバラク・オバマ大統領と世界の指導者たちに対し、世界中で核兵器を廃絶するための交渉を始めるよう求めるキャンペーンを開始する。
「平和と人間のニーズのために、いまこそ廃絶を!」のスローガンのもとに結集したこの連合体は、核兵器の惨禍から地球を救うための交渉を、今年5月ニューヨークの国連本部で行われる核不拡散条約再検討会議で、またはその前に開始するよう呼びかけている。( http://www.peaceandjusticenow.org 参照)
アメリカフレンズ奉仕委員会のジョゼフ・ガーソン博士は述べている:「世界各国政府の代表が、世界的核不拡散体制を強化するため国連本部にほぼ1カ月にわたって集まることになる。オバマ米大統領は核兵器のない世界を呼びかける重要な演説で希望を抱かせたが、ロシアとの間の核兵器削減交渉が遅々として進まないことや、米上院が包括的核実験禁止条約などの重要な国際条約の批准に向けて動こうとしないこと、そしてオバマ大統領の予算案が米国の核兵器複合体を『近代化』する予算の大幅増額を求めていることに、私たちは失望している」
原水爆禁止日本協議会の高草木博事務局長はこう言う:「100人の被爆者を含む約2000人の日本の人々が、米国民の行動に加わるためにニューヨークに向かう。心身ともに傷つきながらも生き抜いてきた被爆者たちは、世界中の政府指導者と市民に、世界のどこにもヒロシマ、ナガサキを繰り返させてはならない、核兵器は完全に禁止し、廃絶せねばならないというメッセージをたずさえている」
ドイツとヨーロッパの平和運動を代表して、技術者・科学者国際ネットワークのライナー・ブラウン氏はこう語っている。「私たちが運動を組織しているのは、憂慮する世界の人々が、旧態依然とした政治を終わらせるよう要求することが緊急に必要だからだ。私たちは、核保有国がNPT第6条の義務を果たして核兵器を完全に廃絶する交渉を開始するよう要求せねばならない。今こそ、核兵器を禁止する交渉を開始し、軍事優先主義をやめて人間と環境の安全保障の道に向かって進む時だ」
日本、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカの平和・軍縮・社会正義諸団体からなる国際企画委員会が、NPT再検討会議前後に行われる多くの行事の調整に当たっている。これらの行事を通じて、核軍縮、イラク・アフガン戦争終結、世界の軍事支出削減で人間のニーズと環境の修復の資金を生み出すことに対し、国境を越えて草の根の人々が賛同していることが明らかになるだろう。
「2008年8月に日本の平和グループが開始した核兵器廃絶を求める国際署名運動は、NPT再検討会議に向けて、いっそう促進されるだろう」と、ピース・アクション教育基金のジュディス・ルブランさんは話している。「数百万に上る署名を5月3日開幕のNPT再検討会議の第一週に、世界中から集まる平和活動家たちは各国政府指導者たちに提出する。米国内で集められた署名は、再検討会議開始前にホワイトハウスに提出される」
NPT再検討会議直前の4月30日と5月1日には、平和・軍縮・社会正義・環境問題についての国際的な教育・組織会議が、マンハッタンにある歴史的なリバーサイド教会を中心とした会場で開催され、1000人を越える参加者が予定されている。5月2日(日)は、「核兵器のない世界をめざす国際行動デー」である。日本の被爆者やその他の国々の核被害者、日本の平和運動家を含む数万人の人々が、マンハッタンの中心部を平和行進し、国連の近くで行われる集会・フェスティバルに集結する。ヨーロッパ、アジアの多くの国々で、並行して記念行事が計画されている。
このキャンペーンと様々な行動についての情報はhttp://www.peaceandjusticenow.org
を参照ください。
NPTと再検討会議についての情報は、http://www.reachingcriticalwill.org/legal/npt/2010index.html
で入手できます。
連絡先:
アメリカ:
ジョゼフ・ガーソン(アメリカフレンズ奉仕委員会)617-661-6130
ジュディス・ルブラン(ピース・アクション)646-723-1749
ジャッキー・カバソ(西部諸州法律基金)
ドイツ:
ライナー・ブラウン
日本:
高草木博
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