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反核平和運動・ビキニデー

被災55年2009年3・1ビキニデー集会アピール

1954年3月1日、ビキニ環礁でのアメリカの水爆実験が日本漁船や現地住民に膨大な被害をもたらしてから55年 − 私たちは被災船・第五福竜丸の母港焼津から広島、長崎、そして2010年春の核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけ、核兵器廃絶を求める世論と運動を広げる決意を新たにしています。

広島・長崎につづく三度(みたび)の原水爆被害・ビキニ被災事件以来、被爆者とともに日本の原水爆禁止運動が叫び続けた「核兵器なくせ」の声はいま、人々を立ち上がらせ、世界を大きく動かしています。

核超大国アメリカで、「核兵器のない世界を追求する」と宣言したオバマ氏が大統領となり、他の核保有国や軍事同盟国の政府や閣僚も、非同盟諸国や新アジェンダ連合諸国につづき、声をあげ始めています。米ロの大統領経験者やノーベル賞受賞者などが核兵器ゼロの行動をよびかけるなど、核兵器廃絶を求める世界の流れは大きなうねりとなって広がっています。

しかし一方、世界唯一の被爆国でありながら、日本政府はいまなお「核抑止力」論によってアメリカの「核の傘」への依存を正当化するなど、国民の願いに背をむけつづけています。

ヒロシマ・ナガサキ・ビキニと核兵器の悲惨を体験した日本国民として、被爆の実相をひろげ、核兵器全面禁止・廃絶を世界によびかけてきた私たちの努力は、いまいっそう重要になっています。

久保山愛吉さんの「原水爆の被害者はわたしを最後に」との遺言とその家族の願いを胸に刻み、明日を担う若い世代とともに、核兵器廃絶の世界の大きな流れをいまこそ確実に実らせるために、さらに連帯を広げ、行動に立ち上がりましょう。

2010年にむけ、「核兵器のない世界を」署名と「原爆展」など被爆の実相を内外に広げましょう。草の根の核兵器廃絶の願いを結んで歩む平和行進を成功させましょう。

日本政府に、核兵器廃絶の促進と非核三原則の厳守を求める「非核日本宣言」の運動をすべての自治体にひろげましょう。

被爆者援護・連帯の活動をさらに強め、原爆症認定集団訴訟の早期解決を要求し、支援を強めましょう。

ビキニ被災の全容解明と被災者への補償を要求しましょう。世界の核被害者と連帯しましょう。

憲法9条守れ、原子力空母母港化、在日米軍基地の再編強化反対など、反核平和の行動をひろげましょう。

雇用と暮らし、環境を守るたたかいとの連帯をさらに強めましょう。
これらの運動を、原水爆禁止2009年世界大会にもちより、大きく成功させましょう。

ノーモアヒロシマ ノーモアナガサキ ノーモアビキニ 
ノーモアヒバクシャ ノーモアウォー         

2009年3月1日
被災55年2009年3・1ビキニデー集会

 

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