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核兵器のない世界、非核平和の日本へ
3・1ビキニデー(3月1日〜2日、静岡)への参加をよびかけます
ビキニ水爆実験の被災から54年目の「3・1ビキニデー」が一カ月後に迫りました。
ことしのビキニデーは、3月1日の犠牲者久保山愛吉さんへの墓参行進を皮切りに、静岡の実行委員会と世界大会実行委員会が共催する「被災54年2008年3・1ビキニデー集会」、「核兵器をなくそう・世界青年のつどいin静岡」(1日・土)、日本原水協全国集会・分科会(2日・日)など、内外の代表が交流する多彩なプログラムの準備が進んでいます。
ことしのビキニデーは、原水爆禁止運動にとって特別に重要な行事になろうとしています。それは、2010年春、ニューヨークで開催される核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけて、核兵器廃絶の約束実行を迫る2年間の運動の全国的な出発点となるからです。
また、ことし7月には日本でも、北海道の洞爺湖で世界の主要国のG8サミットが開かれようとしています。私たちは、地球温暖化への対応やアフリカ支援を掲げて開かれるこの首脳会議が、被爆国日本で開かれる会議として核兵器廃絶を正面から取り上げるよう、他の参加国の運動とも協力して迫っていかなければなりません。
いま、世界は核兵器廃絶の流れが大きく発展しています。「テロ」や「核拡散」を口実に米英などが強行した戦争がイラクでもアフガニスタンでも完全に行き詰る一方で、平和と核兵器の廃絶を求める世論が高まり、12月の国連総会では核軍縮・核廃絶を求める諸決議がいずれも圧倒的多数で採択されました。今秋に向かって大統領選挙がたたかわれているアメリカでも1月15日には、キッシンジャー元大統領補佐官ら4氏が「核兵器のない世界」を求める新たなよびかけを行い、その提唱が歴代政権で大統領補佐官、国務長官、国防長官を務めた大多数の人々の賛同を得ていることを明らかにしました。
日本でも、政府に非核三原則と憲法9条の誠実な実行、核兵器廃絶の先頭に立つことを求める運動や米軍基地再編強化を許さないたたかい、原爆症認定制度の抜本改革を求める集団訴訟などが前進し、昨年春に呼びかけられた「非核日本宣言」への支持は、334市町村の首長、242議会議長、政府への意見書を採択した自治体は129にのぼっています。
今年のビキニデーには、海外からマーシャル、アメリカ、韓国、中国の代表、アニメ「つるにのって」の原作者ミホ・シボさん、さらに在日の中東や韓国の青年の参加が決まり、全国的にも北海道から沖縄まで草の根運動の代表が世代を超えて参加を準備しています。
全国に原水爆禁止の高まりを生み出した54年前の運動に学び、原水協で活動するすべての団体、すべての地域から代表派遣を決め、3・1パンフを活用した学習を広げましょう。「すみやかな核兵器の廃絶のために」署名や「非核日本宣言」を求める運動、原爆症認定集団訴訟支援など多彩な行動を広げましょう。青年の取り組みへの支援を強めましょう。
5月に始まる50周年記念国民平和大行進、原水爆禁止世界大会、さらに2年後のNPT再検討会議に向けて運動の開始を世界に発信する2008年3・1ビキニデーの大きな成功のために、ただちに代表派遣に取り組まれるよう重ねて呼びかけます。
2008年1月30日 原水爆禁止日本協議会