2004年原水爆禁止世界大会

 

スクラ・セン

インド核軍縮平和運動

友人の皆さん、ナガサキの同志の皆さん、そして、地球の様々な地域からの皆さん、

インド核軍縮平和運動を代表して、私は、この59年間みなさんの脳裏に焼きついている痛苦の記憶を共有するために今日ここに立っています。しかし、同時に、第二のヒロシマ、ナガサキ、新たな被爆者を生み出さない世界をめざし、みなさんとともにたたかうために立っているわけです。世界から核兵器の脅威を取り除くたたかいは、みなさんだけのものではありません。それは私のたたかいであり、私たちの、そして世界の圧倒的多数のひとびとのたたかいでもあるのです。

みなさん、59年まえに広島、長崎の人々は生きながら焼かれました。歴史上、これほど多くの人々がこれほどの苦痛のうちに死んだことはありませんでした。世界全体が衝撃を受け、恐怖に震えました。平和への巨大な叫びが立ちのぼり、天を貫きました。

しかし、59年後、3万発の核弾頭が配備され、いまだに、人類にとってただひとつの故郷である地球の存続自体を脅かしています。

人類最初の原爆投下という罪を負ったアメリカは、戦場での使用を目指した小型核の開発へと進んでいます。また、国際法遵守義務を一方的に無視し、全米ミサイル防衛計画、戦域ミサイル防衛計画をも開始しました。アメリカはイラクの人々に対する醜い戦争を続けています。この戦争は、もっとも重要な工業用燃料である石油資源を全面的に支配することで自由に世界を支配しようとするネオコン指導者たちが展開しつつある計画の重要な要素として、開始されたのでした。その邪悪なゲームのなかでアメリカは、北朝鮮の核の瀬戸際政策をアリバイに利用して、日本を死と破壊の渦に引きずり込むつもりです。この過程で日本国内にいる新しい帝国の協力者は、日本の誇るべき宝である平和憲法を破壊しようとしています。

みなさん、私の国インドでは、犯罪的な支配者が、帝国主義に反対する平和主義という長年の国策を投げ捨てて、世界をより危険にする役割を果たしました。この危機の時代に私は、人々が地球上で平和を求め侵略戦争に反対し、かつてない大規模なたたかいに立ち上がったことに確信と希望を見出しています。

みなさん、私たち自身が証明ずみの、抵抗し反撃する力に確信をもちましょう。この厳粛な機会にふさわしく立ち上がり、ひとつの声をあげましょう。「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、いま、核兵器の廃絶を!」そして、公然、非公然を問わず、また実際であれ潜在的にであれ、核兵器を保有するすべての国に、核開発計画と核兵器を放棄させましょう。平和と命が花咲く世界のためにともに力をあわせましょう。

ありがとうございました。

SuklaSen<suklasen@yahoo.com>

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