原水爆禁止2003年世界大会
長崎・閉会総会(8月9日)

特別発言


バスラ大学助教授
ジャワド・アル・アリ


大会参加者のみなさん

  イラク・バスラの市民を代表して、世界大会でお話できることを光栄に思います。

  長崎の原爆で家族を失った方々にたいして哀悼の意を表明いたしますとともに、被爆者のみなさんにお見舞いを申し上げます。

  被爆者の皆さんは、原爆投下後の困難な状況をへてきておりますが、いま平和の時代に生活しておられます。私たちバスラ市民は、劣化ウランの放射線の影響でいま苦しみつづけています。劣化ウランは、1991年の湾岸戦争で使われたアメリカの兵器に含まれていたものです。これにより、住民のガン発生率が急速に高くなり、奇形児出産が増大しました。

  私たちはイラクから来て、この行事に出席していますが、日本国民とイラク国民の間で、大量破壊兵器の廃絶のための連帯を強め、戦争も劣化ウラン弾もない、だれもが、平和と愛を享受できる世界を実現しようではありませんか。


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