「核兵器なくそう・世界青年のつどい2010inニューヨーク」に寄せられたセルジオ・ドゥアルテ国連上級代表(軍縮担当)のメッセージを紹介します。
「核兵器なくそう・世界青年のつどい」への国連上級代表によるメッセージ
2010年5月4日
「核兵器なくそう・世界青年のつどい」にご挨拶を送ることは、私にとって喜びです。核軍縮という共通の関心をもつ多くの国の青年が多数あつまることは、この困難の多い世界において、数少ない励まされることの一つです。
国連は人道につくす青年に門戸を大きく開いています。国連の軍縮における最優先課題は、すべての核兵器と大量破壊兵器の廃絶です。今私はこの歴史的目標をめざすエネルギーとビジョンをもつ新しい世代に呼びかけます。
しばしば世界規模の核軍縮は非現実的な夢であると耳にします。しばしばこのような主張によって、核兵器廃絶の目標は勝ち取る責任が私たちの子や孫の世代に先送りされようとしています。
核兵器独自の危険性と、遵守に高い基準を作る必要があるため、核軍縮はそれ自体が大きな事業であり、勝ち取ることは容易ではありません。しかし、それらは人間性のために行動を起こさないことの理由にはなりません。
今日みなさんは、核兵器廃絶のため、みなさんの連帯をより強固なものにするために集っています。国連のインターネットサイト「サイバースクールバス」にアクセスして、軍縮分野での様々な分野での努力について、Facebook、ツイッター、マイスペースや電子メールのネットワークを通じて、国連の「廃絶せよ!大量破壊兵器」のキャンペーンに参加していることでしょう。署名を広げ、サインを集めていることでしょう。国連の軍縮・不拡散プログラムに影響された学校教育プログラムで学んでいることでしょう。
核軍縮という偉大な大義にはみなさんの支持が欠かせません。国際連合は皆さんの支援を必要としているのです。そしていつの日か、みなさんの子どもや孫の世代がみなさんのリーダーシップを振り返ることでしょう。ですから、みなさんの軍縮分野の関心に感謝し、これから直面するであろう困難にもめげないでください。未来は本当にみなさんの手にあります。みなさんの集会の成功を祈念しています。
メッセージPDF版
Message by UNODA High Representative.pdf
▲署名を積み上げたハマーショルド広場に来たドゥアルテ氏(5月2日、左から6人目)