日本青年団協議会の冨川幸三副会長が出発集会で読み上げたメッセージの全文を紹介します。
2009原水爆禁止国民平和大行進 出発集会あいさつ
みなさん、こんにちは。本日ここ夢の島・第五福竜丸展示館前に、核兵器廃絶と平和憲法の擁護を訴えお集まりのみなさん、私は日本青年団協議会で副会長を務めます、香川県出身の冨川幸三といいます。みなさんにお会いできたことをたいへん光栄に思うと同時に、本日お集まりのみなさんの日頃の活動に心から敬意を表します。出発式にあたり、全国の地域青年団を代表し、心からの連帯のごあいさつを申し上げます。
私たち日本青年団協議会では、5月4日から5日まで、「青年が、地域を、日本を元気にする!」をスローガンに「第59回定期大会」を行い、2日間議論し、新年度の運動方針を全国の仲間とともに創りあげました。大会では、地域から平和運動のうねりを創りあげていくことを確認しました。また昨年は、青年団平和集会を沖縄で開催し、沖縄の過去と現在、そして基地問題などで揺れる沖縄の現状を学びました。集会を通して、これらの問題は決して沖縄だけのことではなく、実は自分たちが暮らす地域に直結する問題であるのだということに気づき、様々な取り組みや学びが地域から生まれています。このような運動を通して、私たち青年が平和づくりの担い手の一人になっていく決意でおります。
みなさん、21世紀の今日でさえ「核兵器も戦争もない平和な世紀」はいまだ実現されていません。それどころか、いまだに世界各地では紛争がたえず、子どもたちを含む何の罪もない多くの市民が犠牲になっています。さらに、核兵器を公然と保有する国が増え、核兵器の脅威が世界を覆っています。真の世界平和を目指して運動に取り組んでいる私たちは、この状況を絶対に許すわけにはいきません。あきらめるわけにもいきません。
最大の核保有国であるアメリカに誕生した新政権、オバマ大統領は「核兵器のない世界を追求する」と宣言しました。いま、核兵器廃絶の声が核保有国からもあげられています。私たちの運動が、世界を動かそうとしています。
今年は被爆・戦後64年の年にあたります。また、来年5月には、ニューヨークで核兵器不拡散条約の再検討会議が開催されます。世界的な潮流として平和のうねりが世界中に広がろうとしている一方で、日本では憲法改正の動きが顕著に見られます。私たち日本青年団協議会といたしましては、こうした動きと対峙して運動を進め、圧倒的多数が憲法9条を実現させたいと願っていることを社会に強く訴え、核兵器廃絶と平和憲法擁護を実現させるために、みなさんと連帯していくことを表明いたします。そして、そうした連帯が、国内や世界でさらに大きく広がっていくことをご期待申し上げます。
終わりに、2009原水爆禁止国民平和大行進に私たち青年団の平和の願いを託すとともに、無事被爆地・広島まで到着されるよう心から祈念いたします。
ともに頑張りましょう。