Aコース 小田原
出発式では、被爆者の会おだわら支部会長竹原さんがあいさつ。「14歳の時に長崎で被爆しました。自分は、山の隣にいたので助かりましたが、同級生の多くは亡くなりました。核兵器は絶対にあってはならないという思いで平和行進に参加しています」。地元実行委員会代表の原田さんは、「核兵器廃絶は抑止論だけで国際的な世論ではなかった。私たちは一貫して廃絶を訴えて運動してきたが少数派だった。オバマさんの発言で世界が変わりつつあります。日本政府は相変わらず核抑止を言っている。核兵器廃絶とともに、憲法9条改悪にも注目する必要があります」とあいさつ。通し行進者の紹介の後、みんなで「青い空は」の歌を合唱して出発しました。
小田原市役所では、市長の代理で鈴木総務部長が「原水爆の禁止と世界恒久平和の実現は全世界の共通の願いです。特に、核兵器廃絶に関しては、唯一の被爆国として強く訴えていく必要があると感じております」とメッセージを代読した後、賛同金を被爆者の方が受け取りました。
Bコース 秦野
秦野氏役所前で出発集会。最初に秦野市民平和行進実行委員会の中村実行委員長が、「オバマさんの核兵器をなくす宣言がありました。歓迎はしますが私たちの運動がより大事になったのだと思います。必ず核兵器をなくすために今日の行進を頑張りましょう」とあいさつしました。続いて、秦野市長と市議会議長があいさつ。
古谷市長は「秦野は平和を愛する町です。また、憲法を遵守する町です。憲法を市民憲章を守り、核兵器廃絶にすすみましょう。秦野は、8月15日を平和の日として制定し、今年はピースキャンドルを実施し、平和のともし火を広げていきます。原爆の火を広島市から譲り受け、永遠に秦野で灯したいと考えています」と激励してくれました。
山口市議会議長は「オバマさんが核兵器をなくす方向を明言しましたが、一方で日本は唯一の被爆国です。もっと世界に核兵器廃絶を(政府機関が)発信するべきだと思います。市議会も市民の安全、平和にむけてのいっそうの努力をします」とあいさつしました。
JA(農協)秦野からは、「日本の農業を守るための3つの方針を持っています。それは、皆さんの平和行進を成功させようとする気持ちと共通しています。頑張ってください」とメッセージが寄せられました。秦野市長・市議会議長・秦野市教育委員会から平和行進にペナントが渡され、被爆者の会秦野支部の代表が受け取りました。
全国・県内通し行進者の紹介。全国通しでBコースを歩いている松本さんは、「東京を出発して今日で13日目になります。初めて、きれいな富士山を見ることができました」と、富士山を見ながら行進。県内通しの米山さんは、「横須賀に原子力空母ジョージ・ワシントンがいる限り、平和行進を歩き続けます」と力強く訴えました。
武田信子さんが、「今日は、年金者組合秦野支部の仲間もたくさん参加してくれています。皆さんと一緒に元気に歩きます」とあいさつ。
続いて、塩瀬さんが「Aコース、Bコースで被爆者が元気に歩いています。今日も秦野支部の仲間がたくさん来てくれました。私は7歳の時に被爆しました」と、自らの被爆証言をし、あいさつを終わりました。
真鶴
真鶴町の町長・町議会議長を代表して、岡ノ谷町議会議長があいさつ。「心よりみなさんの平和行進を歓迎いたします。戦争を知らない世代が増えている中で、平和の尊さと核兵器の廃絶を訴えていくこの行進は、大変貴重で大事なものだと思います」と述べました。
町長と議長のペナントを、県内通し行進者の塩瀬さんが受け取りました。
続いて、真鶴平和行進実行委員会を代表して、東谷さんがあいさつ。「オバマさんが核兵器のない世界をと明言しました。それを実現させる草の根の運動が今こそ大事です。日本政府は先頭に立つ行動を起こさなければならないと思います。しかし、麻生首相は、水をさしています。足を引っ張る行動をやめてほしい」と述べました。
全国・県内通し行進者の紹介で県内の塩瀬さんがあいさつ。行進は80人で出発し、山坂が多くて大変な真鶴町ですが、町民の反応は良く、町民との交流を深めながら真鶴駅まで歩きました。