核兵器廃絶を目指す「2009年国民平和大行進」の釧根幹線コースは、根室市のノサップ岬を出発し、浜中、厚岸、釧路、弟子屈、標茶の各町をまわり、12日、釧路市に入りました。
蝦名大也釧路市長からペナントと平和のメッセージを受け取った行進者は、釧路市の鶴ケ岱公園から城山十字街、幣舞橋、北大通りを80人で行進し、栄町平和公園で集会を開きました。
雨が降り肌寒い天候のなか、参加者は、元気よく核兵器廃絶の訴えをしました。傘をさした市民が手を振って激励していました。
通し行進者の浜田種樹さんは「オバマ米大統領の発言が情勢を大きく変えている雰囲気を、行く先々で感じています」と強調。参加団体からは「来年の核不拡散条約(NPT)再検討会議まで核兵器廃絶の署名目標をやりきろう」と意気高い発言が相次ぎました。
標茶、弟子屈を訪問 町長らと平和語り合う
2009年国民平和大行進が12日、標茶町を訪れました。訪問したのは、通し行進者の浜田種樹さんと釧路市原水協山本隆幸事務局長。及川直彦副町長、平川昌昭町議会副議長、島田哲夫教育委員会管理課長が応対しました。
通し行進者の浜田さんは、「核兵器のない世界」を国家目標に掲げたオバマ米大統領の演説に触れ、「2010年の核不拡散条約再検討会議に向け、核兵器廃絶の約束を実行させるため世論を盛り上げます」と話し、ペナントへの署名や国際署名を訴えました。
及川副町長は「長い行進なので頑張っていただきたい」と激励。「『核抑止力』の理屈は、我々にはよくわからない。負けたくないからとどんどんエスカレートしています。核を作っている人は結局、自分の生きる場所を狭めています」と話しました。
弟子屈町では、徳永哲雄町長、八幡豊行議長、小林俊夫教育長と懇談。核兵器は人類の生存と相いれないという話から環境破壊の話で盛り上がりました。