核兵器の廃絶と恒久平和を願い、最北の島・北海道礼文島の緑ヶ丘公園に植樹したチシマザクラなど9本が元気に育っています。
礼文町は毎年、原水爆禁止国民平和大行進出発の地。東北6県と北海道の原水協が費用を負担、同町の好意で被爆60周年の2005年5月、利尻富士を望む高台に植樹が実現しました。同町が強烈な吹雪や寒さから木々を守るため冬囲いをし、植樹に携わった堀内進町議(無所属)などが見守ってきました。
5日、平和行進出発式(6日)出席のため礼文町に到着した東京までの通し行進者・五十嵐成臣さん(65)や道内通し行進者・小川基弘さん(57)、北海道原水協の嶋田千津子さんが木々と対面しました。
チシマザクラは3メートルに成長、キレンゲツツジなどは枝をしっかりと横に張り元気です。
五十嵐さんは「初めての対面ですが、出発地に植樹した7道県の人々の平和と核廃絶への思いを感じ、一日も早く核兵器をなくしたい」。小川さんは「被爆者を励ますように、たくましく育ってほしい」。嶋田さんは「昨年は冬囲いで木が見えなかったけど、元気な姿に会えてよかった」と微笑みます。
堀内町議は「平和の重さを再確認する私たちにとって大切な場所です。この木を通し、平和の大切さを子や孫たちに伝えていきたい」と言いました。