北海道→東京コースと道内コースの通し行進者6人は3日、平和行進成功にむけ、札幌市にある道原水協に顔をそろえました。
道内では、幹線コースと6つの網の目コースで行進が始まりました。
行進者は、ちょっぴり緊張気味にたすきや横断幕、署名簿といった「行進七つ道具」を準備しました。
岩淵尚事務局長は「平和大行進は52回目です。オバマ米大統領が核兵器をなくす強い意思を示し、被爆国の日本共産党の志位和夫委員長が『国際交渉を開始するように』と書簡を送りました。見事な行動です。今年の平和行進はとりわけ重要になります」とあいさつしました。
全国幹線コースを東京まで歩く東京の五十嵐成臣(しげおみ)さん(65)は、「50年間運動してきて、核兵器廃絶の扉のノブに手が届くチャンスがきました。気を引き締めて歩きます」といいます。
函館市の橋本忠雄さん(70)=道内行進=は4回目の参加です。「来年のNPT(核不拡散条約)再検討会議にむけ、日本国中で核兵器廃絶の大きなうねりを起こしたい」と意気込みます。
北広島市の浜田種樹さん(71)=道内行進=は、「核兵器の開発や軍事費がいかに人間生活を破壊する愚かなことか、憲法を持つ日本は米軍への加担をやめようの声を大きくしたい」と話します。
オホーツク海側で自治体訪問をした札幌市の小川基弘さん(57)=道内行進=は、「オバマ発言は、世界が動いていることを実感します。この明言に日本の政府も敏感に反応すべきです」と訴えます。
札幌市の鈴木猛さん(63)=道内行進=は1945年8月15日生まれです。「私の誕生日から歴史が大きく転換しました。行進初体験で、自治体訪問が楽しみです」。
札幌北区革新懇の山崎忠明さん(74)=道内行進=は、「核兵器の廃絶は万人の願いであり、署名の広がりはすごいですよ。その思いを多くの人々と共有したい」と語りました。