東京から250人、神奈川から250人の500人が5月7日、雨の中を行進。午後2時15分、多摩川を渡った東京六郷土手公園で出発集会を行いました。
松平晃さんのトランペットのファンファーレが高らかに響き、神奈川のうたごえが合唱を披露しました。
神奈川県原爆被災者の会・吉野副会長、国民平和大行進実行委員長の水谷さん、神奈川ピースリレー実行委員会のコープかながわの高橋理事があいさつしました。
3人は「米国オバマ大統領が核兵器のない世界を実現すると約束した。この問題を取り上げる絶好のチャンス。そのために頑張って歩こう」と異口同音に強調しました。
神奈川県内通し行進者6人が紹介されました。
行進は川崎入り
午後3時、東京の250人の行進団に続き、神奈川の行進団も後をついて土手を渡り、川崎市内に入りました。川崎市内の行進では、銀柳街を歩き、核兵器廃絶、原子力空母「ジョージ・ワシントン」の原子炉修理の実態を告発し、止めさせるよう訴えました。行進団は平和通りを通り、川崎市役所に到着しました。
引継ぎ式
午後4時、市役所前広場で東京から神奈川への引継ぎ式が行われました。冒頭、平和行進中央実行委員会を代表して、日本原水協の安井事務局次長が「この平和行進は全国11のコースで広島・長崎に向かいます。世界大会を成功させ、来年4月のNPT再検討会議で核兵器廃絶国際条約をかちとることをめざして歩きます」と挨拶しました。
東京の行進団から、東京原水協の伊藤代表理事が「平和行進を成功させるとともに、『核兵器のない世界を』の署名を全力で集めてNPTに届けよう」と訴えました。
つづいて、神奈川県内代表団のあいさつにうつりました。13日間毎日行進の先頭を歩く原爆被災者の会を代表して中村事務局長があいさつ。「昨年は県内の被爆者15人が行進の先頭を歩きました。しかし、もう被爆者は高齢です。原爆症認定の集団訴訟を起こして5年が経ちました。国・厚労省は16連敗しているのに、まだ裁判をしないといけない。皆さんのご支援で必ず勝利をかちとります」と決意表明しました。
国民平和大行進神奈川実行委員会を代表して水谷さんは「私は六郷土手からこの川崎市役所まで歩いてきて2つのことをしみじみ思った。ひとつは、県内、中井町をのぞく全ての自治体を歩いて核兵器廃絶を訴える。もうひとつは、横須賀で原子力空母の原子炉修理が行われていることはとんでもない!6月の横須賀市長選挙でなんとしても呉東さんを当選させて、原子力空母母港化を撤回させたい」とあいさつしました。
ピースリレー実行委員会からは川崎医療生協の竹内さんから、昨年の横須賀集会に80人、原水爆禁止世界大会にも13人が参加、来年のNPT会議には2人が参加予定で運動を強めているという紹介があり、「行進の成功に全力をあげる」と決意を語りました。
川崎実行委員会を代表して笠木さんがあいさつしました。
集会は、東京からの引継ぎに移り、全国通し行進者5人、東京→広島の矢部さん、松本さん、宮崎→長崎の松浦さん、沖縄→長崎の森さん、富山→広島の栖原さんが紹介され、横断幕を持って東京から神奈川へ移りました。全国団体のリレー旗が手渡された後、最後に県内13日間の通し行進者6人が紹介され、激励の拍手を受けました。