雨の日も風の日も、夏の暑さをはねのけて北は北海道、南は九州・沖縄から広島・長崎に向けて反核平和の願いをつなげる国民平和大行進が始まりました。5月6日北海道・礼文島、東京・夢の島幹線コース出発に先がけて4月20日から22日まで、北海道の猿払(さるふつ)から紋別の網の目コース行進が行われました。参加した道内通し行進者・小川基弘さん(57)のレポートです。
「原爆症で苦しんでいる人がいまもいる。アメリカのオバマ大統領が『核兵器を使った国として(核兵器のない世界のために)行動する道義的責任がある』と演説。核兵器と人類は共存しないの声をより高く!」―2009年国民平和大行進が4月20日、北海道のオホーツク沿いの自治体訪問を始めました。
思想信条をこえて
「核兵器のない世界を」署名に首長らがこぞって応じてくれます。枝幸(えさし)町の日本共産党の野口良子町会議員(67)と最初に訪れたのは浜頓別町の役場です。「ご苦労さまです」と廣瀬忠雄町長が署名と募金にも応えて「体に気をつけて行進をつづけてください」と激励してくれました。
猿払村では、教育長が「平和であること!あたりまえの事があたりまえの社会にしなければ」と話し、森和正村長が快く署名してくれました。
また、枝幸町の天野重光議長は「あなたが来るのを待っていた」「昨年、長崎の資料館へ行ったけど、涙がでてきた」と署名。「広島・長崎にまだ行ったことがないんです」と話す野口議員に「必ず行かなくちゃ」。議員は近いうちに是非行きたいと述べ、「思想・信条に関係なく、平和はみんなの思いですね」と話しました。