第90日 22177歩
靴は何足履きつぶしました?
今日を入れて残り2日。私の歩きを支えたのは靴。歩く事は今靴の時代。子どもの頃は藁草履、下駄。小学生で運動靴、革靴を履いたのは自分で働いた高校生?足を鍛える為に歩き出して靴の大事さが分かったのは20年位前だろうか。
平和行進を本格的にやった昨年の神奈川県内通し行進、その時求めたのが、今回90日を歩き続けたこの靴
靴は何足履きつぶしました?とよく聞かれたがこの1足だけ。私はこの靴を「魔法の靴」と讃えたい。私の大事な足を護ってくれた。1400㌔を越える距離、疲れて痛くなった足の裏を優しく包み込み、素足では歩けない!と慌てた朝も、靴を履けば歩けた!を何度体験した事か。心から感謝した朝が幾度もあった。本当に不思議な力を持っていた、助けられた靴をカメラで写しながら、私は心の底から本当にありがとう!月並みだがそれが今この靴に私がかける最上の言葉。家に着いたらたっぷりの掃除をして、綺麗に磨き油も補って、夢の島をスタートした時みたいに艶やかにしてあげるから、あと少し頑張って!!
この日私たちが歩いた道は、63年前文字通り被爆した方たちが、命をかけて広島から脱出するために歩いた道、真夏の暑さは火傷や満身創痍の身で歩くには余りに苛酷過ぎる道だったと容易にわかる。
橋の上から眺める川の水は静かに流れていたが、川底には数え切れない命が飲み込まれたことが伺える。少しの風にも当時の被爆者の声がささやきかける気がして、顔が上げられなかった。
休憩所で地元の方たちが冷たいお茶の接待をして下さりありがたい事この上なし。おまけに氷を頂いて冷却装置を頭に載せて歩く贅沢な私。本当にこれでは「歩かせて頂く平和行進」有難うございます! 「贅沢行進」に感謝。