7月10日(木) 40381歩
震災復興都市・神戸の平和行進と、「うちわ太鼓」の慰霊
朝、宿で迎えの車を待っていたがなかなか来ない。少し慌てたが電話連絡を数回して、タクシーを拾って行くことになり一件落着。神戸の町の地図が判らない私には電柱の表示で地名を知る位、今朝の行進では横断幕を持たず、一般の行進者と肩を並べて歩く。名前を知らない人とも「平和行進」で結ばれているためか、どなたも色々尋ねる私に親切に教えてくださる。
震災後、街が復興するのに、どんな課題があったのか、行政がどんな対応をしたか等。消防関係者が火災のひどかったところでは、燃える火を消すのに"水"が無く、為すすべもなく助けられずに終わった無念さは何度聞いても胸塞がる思い。今自分たちが立っているこの場所で14年前に起きた震災の話に言うべき言葉がない。
我々行進団が通る街角での冷たいお茶の接待は、喉を潤し元気を回復させてくれる。今日はお茶だけでなく冷やされたトマトが2回、冷たく冷やしたお絞りが1回という特大のサービスが受けられひたすら感謝・感激だった。
午後の行進、神戸市役所からは「反核平和宣言寺院 妙法華院」の幟を掲げ「うちわ太鼓」を叩かれる方が数名参加され、太鼓の音をひびかせての行進が終着点まで続いた。この地域は大勢の方々の命が失われたところゆえのうちわ太鼓と思うが、「南無妙法蓮華経」と心の中で唱えつつ叩かれる規則的な太鼓の音に引き寄せられる。須磨市役所で行進終わり!と思っていた私、まだ先があることを知り、歩けるかなと不安がよぎったが、名案?を思いつく。
名案とは、うちわ太鼓を拝借し叩かせていただく許可を得て、震災で亡くなられた方々への私なりの供養の気持ちを伝えながら行進する事。許しを得て、神妙な気持ちで「ナムミョウホウレンゲキョウ」・「うちわ太鼓」。難しそうで簡単・簡単な様で難しい。自信が付いたころ、みどりの塔(須磨浦公園)に到着した。美味しいおでんに空腹と疲れがとんだ。