6月29日(日) 雨のち曇り 歩数5276歩
<寺巡りで身体を休める、平和行進55日目で始めての休日>
5月6日の夢の島スタート以来、全く休み無く歩き続ける平和行進、55日目の今日は全くの休み。何と!天気も安心したかのように、夜半ば大きな雨音を立てていた。
日曜日ということで、またまた湯沢夫妻の好意に甘え、関西花の寺「岩船寺」、「浄瑠璃寺」、「白毫寺」と3寺を案内していただく。どのお寺も自然の中に落ち着いた雰囲気を漂わせる寺だった。
「白毫寺」は奈良市内の高台にあり、奈良盆地を見渡せるところにある、質素だが綺麗に整えられた寺だった。ご住職は奈良県平和委員会の会長(宮崎快尭)さん、一昨日の平和行進をご一緒してくださった方。湯沢和子さんが平和委員会でご一緒に活動されておられ、日曜日の午後2時以後なら空いていますからどうぞというお誘いがあり、私も便乗させていただく。本堂の入り口付近には"宗教者平和委員会"の平和憲法を守るという呼びかけの言葉が貼られており、傍らに"すみやか署名用紙"がきちんと束ねてあった。
住職の書斎に招かれ、気張らない語らいの中で「世界一の履物」という住職さんが書かれたエッセイを紹介された。カメラクラブの主催で行われた「秋の柳生街道」という撮影会が企画され、そこに登場する修行像が住職(宮崎快尭)さん。ご住職さんが手甲脚絆にわらじ履き、網代笠(あじろがさ)をかぶって右手に錫丈、左手に念珠をもち托鉢衣を着用、黄色い袈裟をかける姿で石畳を歩く姿やたたずむフォーム、休息するすがたなどが撮影されている。その時、草鞋こそ世界一の履物と思い、昔の人の知恵に敬服し学びながら、今の世でも生活文化の用具の1つとして継承していく大切さが述べられました。
むかし私が横浜の施設で働いていたとき、障害児のつま先歩きを克服する為に「わらぞうり」や「下駄」を履くことが話題となり、実際に使ったこともあった私は、ご住職が平和行進で"草鞋"を履いたら!とお勧め下さった事に偶然以上のものを感じ、暫く興奮がさめなくて気分が高ぶっていた。満ち足りた奈良の休日寺巡りとなった。