6月19日(木) 雨、10537歩
身近に感じた高島市の「核兵器を廃絶し恒久平和を希う都市宣言」
朝、熊谷さん宅を出発する前に、「饗庭野は今」というビデオを見せて貰う。自衛隊基地内に模擬市街地が作られ、建物に「レストラン今津」とか市町村庁舎という名前がつけられていた。出発地の今津駅へ行く途中で、本物の今津基地を教えてもらう。今津駅はのどかなJRの駅、中学生が改札口に立ち「職場体験学習」の幟を出していた。
雨が降りだして、雨具をしっかりと身につけて行進が始まる。高島駅まで6㎞くらい歩いた。路が狭いので、ほとんど縦一列になりながらの車道行進だった。市街に入りカンパや手紙を添えた千羽鶴を手渡され大いに激励された。
高島市役所前の歓迎集会では、市長さんが直接挨拶をされ、市職員・議員さんたちが多数出席してくださっていた。
昨日私を野洲駅まで迎えに来てくださった海老沢さんが「核兵器を廃絶し恒久平和を希う都市宣言」の朗読をされた。高島市職員の方たちが作られた折鶴を私に託された。
「核兵器を廃絶し恒久平和を希う都市宣言」は2006年1月に、5町1村(高島町・安曇川町・新旭町・今津町・マキの町・朽木村)が合併して高島市となったとき、市民が草案を作り、市議会が一致して提案採決したものであることが紹介された。この宣言文は集会で全員に配布されていた。(この宣言は高島市のホームページに掲載されていました。素晴らしい内容なので沢山の方に見て貰いたいと思います)
○核兵器を廃絶はいぜつし恒久こうきゆう平和を希ねがう都市宣言
平成18年3月30日
緑の山々 母なる湖うみ
わたしたちのまち たかしま には
水と緑あふれる 豊かな自然があります
守り育てた美しい大地からは
たくさんの恩恵めぐみをうけています
自然と人 人と人とがつながり
よろこび はげまし 助け合い
日々の暮らしに感謝できること
それらは 平和を愛するすべての人々の
共通の願いです
しかし この地球には
今も核兵器が存在しています
核の存在により あらゆる命のいとなみが
一瞬にして奪い去られる脅威きよういを有しています
今 わたしたちにできること
ヒロシマ ナガサキの悲劇ひげきを繰り返さないために
核兵器の恐ろしさ 世界平和の尊とうとさを
みんなで一緒に考えます
今 わたしたちにできること
平和な今だからこそ 改めて「命」の大切さを
子どもたちと大人が 一緒に話し合い
できることから始めます
そして 今 わたしたちにできること
地球という「家」に住む 多くの家族の命のために
一人の小さな思いや行動を つなぎあい 紡つむぎあい
より大きな輪へと広げます
核兵器のない世の中に向けて
世界でただ一つの被爆国ひばくこくとして
核兵器を「もたない つくらない もちこませない」
この非核三原則を守り 全世界の人たちに
恒久こうきゆう平和の実現を呼びかけます
この高島市には
世界中の平和をねがい
地雷廃絶じらいはいぜつなど 様々な活動にとりくむ
多くの子どもたちがいます
子どもたちは
郷土の宝であり 誇りです
この子どもたちをはじめ
世界の子どもたちの未来のために
恒久こうきゆう平和への想いと 希ねがいを確認し
広く訴えるため
高島市はここに
「核兵器を廃絶はいぜつし 恒久こうきゆう平和を希ねがう都市」
であることを 宣言します
美しい琵琶湖に面した高島市で、自衛隊がイラク戦を模した訓練をしており、それに抗議するに民の方たちの戦いがあることを教えられた一日だった。