< 四国霊場1番目の霊山寺から出発 >
国民平和大行進の「四国→広島コース」は、徳島県鳴門市の霊山寺から出発しました。
霊山寺は、四国八十八霊場第一番目のお寺です。四国の平和行進が、霊山寺からスタートするのは初めてだそうです。そして、二番目の極楽寺を通り、三番目の金泉寺まで行進します。
霊山寺には、1990年から原爆の灯(広島の灯)が燈されています。その場所で、午後の1時から出発集会が開かれ、住職さんから激励の挨拶を頂きました。住職さんは、「原爆の灯と、高野山で1200年前から燈されている貧女一灯とあわせた、平和の灯を境内で燈したい」と話されました。
徳島県平和行進実行委員会は、県内の霊場を全て巡り、住職さんに「非核日本宣言のよびかけ」への賛同署名を頂く計画です。
今日の行進では、二番目の極楽寺と三番目の金泉寺を訪問し、署名をお願いしました。二寺とも住職さんが不在でしたが、1時間後に帰宅すると伝えられた極楽寺では、行進後に再訪し、住職さんの署名を頂きました。
私は、納経帖に一番から三番寺までのご朱印を頂きました。平和行進で霊場を訪問し、住職さんの賛同署名を頂くのと、ご朱印を頂くのはたいへん有意義だと思います。八十八ヶ所、全て訪問したいです。予想外の平和行進になりそうです。
各お寺さんで、お遍路さんに平和行進趣旨を話しますと、「がんばってください」と激励されました。お遍路さんが、幸せを願って歩いているのと、核兵器も戦争もない平和な世界を願って行進している私たちと、心の通じ合うのが速いと感じました。
霊山寺で写真撮影を頼まれた4人組の女性お遍路さんは、八十八番目の大窪寺からスタートして、ここでゴールでした。「ご利益が3倍ある」と言っていました。また、車で巡っている人もありました。タクシーで7泊8日で巡る案内書も見ました。料金は、1人なら44万6千円と書いてあります。いろいろな巡礼の方法があるものです。平和行進と似ているようで、いろいろな方法で1歩でも、2歩でも、という思いでしょうか。
霊山寺の出発に先立ち、午前中に、藍住町役場から勝瑞駅まで平和行進しました。これは、出発集会で藍住町役場を使用する関係から、15日実施予定が、急きょ役場の都合で今日に変更されたのです。
コースは、藍住町役場から出発して、隣の北島町との境にある、JR高徳線の勝瑞駅までです。行進しながら、行き交う車に手を振りますと、車窓から手を振って応えられ、嬉しくなりました。
このあたりの吉野川河口から上流にかけては、かって、藍染の一大特産地だったそうです。地元の人は誇りにしており、いろいろ話してくれました。江戸時代の徳島は、全国でも大都市だったそうです。羽振りのよさから、阿波踊りが生まれたのでしょうか。
今日の参加者と歩いた距離は、午前が60人で5㎞、午後が40人で3.5㎞でした。延べ100人と8.5㎞です。賛同署名は、極楽寺から頂きました。