国民平和大行進は6日朝、礼文町で出発式を行ったあと、フェリーで稚内市に渡りました。通し行進者は、同市で約50人が参加した歓迎集会に臨み、JR南稚内駅まで約3キロを元気に行進。市民に「核兵器のない世界を」と呼びかけました。
7日には稚内市など各自治体を訪問し、「すみやかな核兵器の廃絶のために」の国際署名や、洞爺湖サミットで被爆者が被爆の実態を発言できるよう福田首相に求めた署名などを訴えました。
出発式や歓迎集会で、礼文―東京コースを歩く渡邉正郎さん(60)=東京=は「家族が、『平和が一番、反核、反戦、憲法9条を守ろう』ののぼりを作ってくれた。それを担ぎ80日間、思いのたけを訴えます」。
「核兵器廃絶は人類の願いです。行進を成功させ、平和の力をもっと大きくしたい」と決意するのは、同じく東京まで行進する小田正さん(62)=新潟県新発田市=。
東京コースの森悦子さん(61)=東京=は「福祉職場で働いてきました。退職を機に行進を決意。多くの人と平和を肌で感じ、大いに語り合いたい」と話しました。
旭川まで歩く小林和江さん(66)=静岡県伊東市=は「命を生み育てる母親は、戦争でも核兵器でも人間の命を失いたくないと、声を大きくして歩きます」。
「27年前に東京まで歩きましたが、今年は大勢の参加で元気をもらいました。核兵器の廃絶、すべての被爆者の認定と救済へがんばりたい」というのは、道内行進2年連続の小川基弘さん(56)=札幌市西区=。
礼文町で行進に参加した地元中学校擁護教諭の佐々木和代さん(54)は「子どもたちに命を大切にすることを話していますが、早く世界から核兵器がなくなってほしい」とこぶしを握ります。
中学教師の飯田毅さん(31)は「出発式は原爆症認定訴訟のことや多くの人の思いが聞け、視野が広がりました。昔の日本に戻るような憲法9条を変えるのは許せません」と声を強めました。
全気象稚内分会の角谷栄一さん(55)、井智史さん(22)は礼文町に駆けつけ、「核兵器は地球上からどうしてもなくしたい」と話しました。
(5月8日付『しんぶん赤旗』より)
静岡県伊東市の小林和江さんが北海道を10日間行進しています。
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報告を転載します。
稚内市長さんにお会いして、サミットへの署名をいただきました。
また、戦争と平和展をロビーでさせていただく約束もしました。
南稚内まで51名で行進しました。