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原水協(原水爆禁止日本協議会)
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原水爆禁止世界大会

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各国政府から原水爆禁止2013年世界大会に寄せられたメッセージ

201387日現在

 ブラジル

ジルマ・ルセフ・ブラジル連邦共和国大統領

20138月 ブラジリア

原水爆禁止2013年世界大会へのメッセージ

 

原水爆禁止2013年世界大会に挨拶をお送りし、広島・長崎への原爆投下で犠牲となられた老若男女、多くの日本の方々に敬意を表明する機会をいただいたことを光栄に思います。

 第二次世界大戦の終結からほぼ70年が経ちました。原爆はいまなお人類の良心に影を落としています。数十万の人々の、言葉に尽くせない苦しみ、数え切れない人々がいまだに背負わなければならない肉体的、精神的苦痛は、核爆発の恐ろしさを私たちに教えています。今日、犠牲者を想い起こしながら、私たちは国際社会に対して、核兵器のない世界の実現のために早急に力を尽くそうと呼びかけたいと思います。

 ブラジル政府は、核兵器の使用がもたらす破滅的な人道的影響について深く憂慮しています。20133月オスロで開かれた「核兵器の人道的影響に関する会議」は、核爆発に対応する準備ができている国や国際組織など1つもなく、犠牲者に十分な人道援助を与える準備ができている国も1つも無いことを強調しました。国際会議はまた、核爆発が世界経済や環境、人間の健康、食料安全保障などに与える複合的で長期にわたる影響も強調しました。その破滅的な影響は国境内に抑えることなどできず、標的とした地域をはるかに超えて数百万の人々の命に及びます。

 核爆発の破壊力とその制御不能の影響力は、法的な問題も提起しています。国際司法裁(ICJ)は1996年に勧告的意見を出し、核兵器の使用は国際人道法の条項に違反すると主張しました。とりわけその無差別性、予防措置と均衡性に欠けること、さらに不必要な苦痛を与えることや、環境に長期間にわたって深刻で広範囲に損害を与えることなど、重要な原理に違反するとの見解を表明しました。

 核軍縮は、国際社会における法的義務であるばかりでなく、道徳的要請でもあります。

 核兵器使用の違法性について国際的な合意が広がっているにもかかわらず、まだ約2万発もの核爆弾が存在します。周知のことですが、これは、多国間の交渉によって到達した誓約を核兵器国が実行することに抵抗していることから生まれている事態です。この誓約とは、核不拡散条約(NPT)の義務のもとで、明確で拘束力ある時間表に基づき、効力ある透明な検証体制のもとで、保有する核兵器を徐々に削減し、完全廃絶に至るという、彼ら自身が追っている義務です。

 核兵器がいかなる状況下でも絶対に使用されない唯一の保証は、核兵器の完全廃絶です。核兵器が存在し続ける限り、故意であるか、事故であるかは別として、世界は核爆発の危険から完全に自由になることはできません。国際社会は、なんとしてでも、地上から文明が消滅するリスクを阻止する責任があります。これは、緊急に守らなければならない誓約です。

 核兵器は存在するだけで、国際の平和と安全を不安定にする要因となります。一握りの国々が自分たちには核兵器を保有する権利があると考える限り、非核保有国や非国家主体が核兵器を入手しようとする危険があります。さらに、核兵器の貯蔵と開発は、軍縮と不拡散の運動を台無しにします。そして破滅的な影響を及ぼしうる軍拡競争を助長することにもなります。

 世界が金融・経済で大きな困難を抱えるこの時期、核兵器の保有と近代化に莫大な資金を充てることは、経済的、社会的な開発を求める国際的な願望と衝突します。2010年、世界の軍事支出は16000億ドルを超えました。これは1日当たり46億ドルになり、それ自体、国連の年間予算の2倍に当たります。これに比べて政府開発援助(ODA)は2010年、1280億ドルにしか過ぎませんでした。核兵器に毎年投資されている額の半分で国際的に合意された開発目標を達成するのに十分だと推定されています。これには、2015年までの国連ミレニアム開発目標も含まれています。

 この文脈で、潘基文国連事務総長が適切にも「世界には武器が多すぎる。そして平和には資金が足りなすぎる」と述べたことを称賛したいと思います。

 ブラジルは、核軍縮と不拡散に対して長期間、誠実にかかわってきました。トラテロルコ条約の元提案国の1つです。同条約は、この人口密集地域に非核地帯をつくろうという最初の法的な文書です。ブラジルはまた、1988年の連邦憲法に平和目的以外に核エネルギーを開発することを禁じる1項を設けました。ブラジルは、核不拡散条約(NPT)に調印・批准をしたことに加えて、アルゼンチン、国際原子力機関(IAEA)、ブラジル・アルゼンチン核物質計量管理機関(ABACC)との間で革新的な保障措置協定を結び実行しています。ブラジルはまた、包括的核実験停止条約(CTBT)に調印・批准した最初の国の1つでもあります。CTBTは国際的な軍縮と核不拡散体制のもう1つの中核的な条約です。私たちは、普遍的、透明で不可逆的な軍縮を実現するために、国際的な場でさらに努力を傾注する用意があります。

 今日この日、ブラジルの政府と国民は、広島と長崎への原爆投下の犠牲者に哀悼の意を表明するとともに、国際社会、とくに核兵器国が、核兵器の完全廃絶に向けた政治的決意を表明し、そのための努力を強化するよう呼びかけます。

 

 

カザフスタン

原水爆禁止2013年世界大会の参加者の皆さん

 私は、原水爆禁止2013年世界大会の参加者の皆さんに熱烈なごあいさつを送るとともに、核兵器の完全禁止を目指すみなさんの努力を心から支持します。

 カザフスタンは日本と同様、核兵器から最大の苦しみを味わってきました。2013829日は、セミパラチンスク核実験場でのソ連初の核実験から64周年に当たります。この40年間、カザフの土地でほぼ500回の核実験が実施されました。その結果、カザフスタンでの核実験は150万人以上の人々に影響を与えました。わが国の広大な土地が汚染され、その広さはヨーロッパの国数カ国分の領土に相当します。

 20年以上前、カザフスタン国民は核兵器のない世界を目指す根本的選択を行いました。1991829日、私はセミパラチンスク核実験場を永久に閉鎖する大統領令に署名しました。

 カザフスタン国民にとって核実験場の閉鎖は、強い意思と英知、将来への信頼を示す歴史的行動となりました。私たちはみずから、より安全な世界への道筋の模範を示したのです。

 独立当初から私たちの立場は非常に明確でした。カザフスタンは核兵器のない国となるべきだ、と。

 だからこそ私たちは、1000発以上の弾頭を含む世界第4の規模の核兵器およびミサイル備蓄を自発的に放棄しました。米国とロシアと協力して、私たちは核兵器のインフラストラクチャーを全廃する大事業を成し遂げ、セミパラチンスク地域の再生のための特別目的プログラムを採用しました。今日かつての核実験場は「平和の領土」となっています。

 2006年、中央アジア非核兵器地帯を設立する歴史的な条約が、まさにセミパラチンスクで調印されました。

 こうして、2009年以来、セミパラチンスク核実験場が閉鎖された記念日である829日は、国連総会によって国際核実験反対デーと宣言されました。

 世界が大量破壊兵器のさらなる拡散に直面し、国際テロ組織によるその使用の脅威も増大しつつある今日、カザフスタンが示した模範はとりわけ時宜にかなったものであり、必要とされています。

 私は、死の兵器をめぐる競争を逆転させ、われわれ皆の頭上にぶら下がっている核の「ダモクレスの剣」から世界を解放するために、断固たる行動をとるべき時が来たと思っています。

 だからこそ私は、国連の枠組みの中で、核兵器のない世界に段階的に進むすべての国々の誓約を盛り込んだ「核兵器のない世界宣言」を採択するよう提案したのです。

 20128月、私はプロジェクト・アトムという国際的プロジェクトを立ち上げました。これは、最終的かつ取消不能な核兵器実験の禁止とその全面廃絶への世界的な支持を強めることを目指すものです。

 力を合わせてこそ、私たちはより安全でよりよい世界を作ることができます。

 皆さん方の崇高な活動が実りあるものとなり、さらなる成功を収められることを願っています。

カザフスタン共和国大統領

ヌルスルタン・ナザルバエフ

 

 

エジプト

 広島、長崎の被爆68周年は、核兵器のない世界を達成する必要性を強く教えています。この機会に、核兵器使用の被害を受けた唯一の国である日本と国民のみなさんへの、エジプトの支持を表明します。

 核兵器が引き続き存在していることが国際の平和と安全、人類への脅威であることは周知のとおりです。核兵器の廃絶こそが、核兵器の使用と威嚇を防ぐ唯一の保証なのです。この点で、エジプトと日本は、核兵器国が核不拡散条約第六条の義務をただちにかつ全面的に履行せねばならないという点で一致しています。

 NPTの普遍性の実現も重要です。核兵器を保有し続ける国がある限り、他の国が核兵器を手に入れたいと思うかもしれないからです。

 われわれの中心的目標は、中東に非核兵器地帯を創設することです。2010NPT再検討会議は中東に関する行動計画を採択しました。これは、1995年中東に関する決議の完全実施につながる重要なプロセスを明確にしたものです。この目標達成への日本の努力は大きなものがあります。

 地域的、世界的な核兵器廃絶に必要な機運を創り出すため、日本や他の国々のみなさんとこれからも協力を進めたいと考えています。194586日と9日に広島と長崎の人々が体験した惨禍を繰り返さないために、みなさんの支援は極めて重要です。

ナビル・ファハミ

エジプトアラブ共和国外務大臣

 

ラオス

2013年原水爆禁止世界大会への祝辞

ラオス人民民主共和国の政府と国民を代表し、201383日から9日に広島と長崎で原水爆禁止2013年世界大会を開催される実行委員会と、参加される代表団のみなさんに心からの祝意を表します。この世界大会は、日本国民、特にこの悲劇の被害者である広島と長崎の市民が耐え忍んだ胸の張り裂けるような悲しみと苦しみの悲劇的な歴史を記念するために行われます。

ご存じのように、今世界情勢は急激かつ複雑な変化を経験しています。特に一部の国々による兵器の近代化、大量破壊兵器の生産と備蓄は世界の平和と安定、安全保障に脅威をもたらしており、罪のない人々の生命と財産に破壊を招くものでしかありません。

その意味で、ラオス人民民主共和国政府は常に大量破壊兵器の使用を批判し、世界の恒久平和を維持し守るために、国際社会と協力する立場を一貫して確認してきました。

私は、平和と正義を愛し原水爆に反対する人々の連帯と共同の努力の結集が、私たちの世界の恒久的平和に貢献すると固く信じています。

再度、ラオス政府と国民を代表し、原水爆禁止世界大会の大きな成功と、大会実行委員会と代表団のみなさんのご健勝と崇高な任務の成功をお祈りします。 buy dumps

ラオス人民民主共和国大統領

チュンマリー・サイヤソーン

 

メキシコ

核兵器廃絶に向けたわが国政府の確固たる決意を重ねて表明致します。

わが国は、検証可能性、不可逆性、透明性の原則に基づき、核兵器廃絶を推進し続ける所存であります。このような点から、201421314日の両日、核兵器の人道的影響に関する会議をメキシコにおいて開催する旨をお伝え致したく存じます。

貴殿が代表を務められる団体の重要なご活動を高く評価致します。また、ご列席の方々に今大会が成功裏に実施されることを祈念しつつ、皆様に対し深甚なる敬意を表する次第であります。

敬具  エンリケ・ぺニャ・ニエト

メキシコ合衆国大統領

 

 

スイス

スイス連邦ウーリ・マウラー大統領に代わり、原水爆禁止2013年世界大会に関する67日付けの書簡をお送り頂いたことに感謝申し上げます。

広島と長崎において、人類は、核兵器の使用がもたらす壊滅的な人道的結末を目撃してきました。この歴史的証拠は、核兵器が時空を超えて制御不可能であり、直ちに、そして長期的にも破壊的な影響を及ぼすことをはっきりと示しています。

このことこそ、スイスが、現時点で禁止されていない唯一の大量破壊兵器である核兵器を糾弾・批判する理由です。このために私たちは、核兵器が21世紀において望ましくないだけでなく、軍事的有用性すらも非常に疑わしい過去の危険な遺物だという認識を広めるため、いくつもの努力を重ねています。

私たちはすでに重要な成果を達成してきました。この数カ月の間に、軍縮の議論を安定と治安を中心としたものから、核兵器のいかなる使用も壊滅的な人道的結末をもたらすということに焦点をあてた議論に変えることが可能となりました。今、核軍縮議論でのこの新たなエネルギーを、断固として前進するために導くことが決定的に重要となっています。

みなさんのような組織の草の根の活動は、この努力において極めて重要です。私たちはまた、被爆者の方々による、特に若い世代に核兵器使用の恐ろしさを伝えるための重要な活動に敬意を表したいと思います。

みなさんの世界大会へご招待いただきありがとうございました。残念ながら日程が合わず、本国の首都からも東京の大使館からも参加することができません。しかしながら、私たちはみなさんの大会が成功し、有意義な議論が交わされることを願っています。私個人としても、次にみなさんとお会いできる機会を楽しみにしています。例えばニューヨークで開かれる次のNPT準備委員会で、意見交換を継続していきましょう。

敬具  ベノ・ラグナー

核軍縮不拡散問題担当大使・外務省政治部安全保障政策課長

 

 

ベトナム

ウオン・チュー・リュー

ベトナム社会主義共和国国会副議長

ベトナム平和委員会会長 

原水爆禁止2013年世界大会への祝賀メッセージ

 

 ベトナム平和委員会とベトナム人民を代表し、原水爆禁止2013年世界大会の日本と世界の参加者のみなさんに、熱烈なご挨拶と祝意をお送りいたします。

 世界で唯一核爆弾の攻撃を受けた日本のみなさんに、とりわけ1945年の広島と長崎への原爆投下の被害者のみなさんに、心からの同情を表明したいと思います。またこの機会に、1986年のチェルノブイリ災害と2011年の福島原発事故の被害者、そして過去数十年間の世界各地におけるすべての核実験と大量破壊兵器の被害者にたいし連帯を表明いたします。

 世界中の平和運動が何千万人もの核被害者、枯葉剤被害者、不正な戦争の被害者に寄せている支援を高く評価します。また、戦争の過酷な結果を、私たちが努力を結集させて乗り越えられるよう願っています。

 この大会が、核兵器の廃絶をめざす活動のため、世界の平和運動が国際連帯を強め、手をつなぐ機会となることを強く確信しています。

 「核兵器のない平和で公正な世界」の目標に向けて、大会の大いなる成功と、新たな前進が生まれるよう祈念いたします。

赤十字国際委員会 

ペーター・マウラー 赤十字国際委員会総裁

赤十字国際員会は、被爆者援護の重要な活動と核兵器廃絶をめざすたゆみない努力を続けておられる日本原水協に賞賛を送ります。

 武力紛争による甚大な人間の苦しみの一証人として、ICRCは長きにわたって核兵器がもたらす危険を懸念してきました。私たちは核兵器が緊急事態への対応能力と医療のインフラに与える影響を特に懸念しています。核爆発の後には十分な人道援助を行うことはほとんど不可能になってしまうからです。日本赤十字社とともに行った広島・長崎原爆の被害者への支援活動をつうじて私たちは核兵器の破壊的な特性をまざまざと見せつけられ、そのことによりICRCは、核兵器は二度と使われてはならないとの結論に至ったのです。

 残念なことに今日核爆発により壊滅的な状態が引き起こされる危険は、今もなお現実のものとしてあります。このことからICRCは、核兵器を禁止し、廃絶する努力を強めねばならないと考えています。核兵器使用を阻止するには、法的拘束力のある国際条約をつうじて核兵器を禁止し完全に廃絶することを目的とした交渉を行うという、すでに決められた義務を果たすことが求められます。

 国際社会は人道的観点から核兵器が引き起こす重大な影響を真剣に検討し始めています。これは歓迎すべき発展であり、各国政府に核兵器廃絶をすすめるための具体的措置を取る機会を与えるものです。現在ICRCは、核兵器使用の適法性についての見解に関わりなく全ての国々、そして彼らに影響を与えることのできる全ての人々に対して、決意と危機感をもって、今、目の前にあるまたとない機会をとらえ、核兵器の時代を終わらせるよう呼びかけています。ICRCと同じく、世界大会にご参加の皆さんは核兵器の惨劇を二度と繰り返させてはならないという思いに動かされ活動されていることと思います。この世界大会はこの目標を目指す世界中の人々を元気づけ、教育し、活動に参加させる重要な機会であり、この大会から発せられるメッセージは必ずや大きな影響力を及ぼすでしょう。世界大会と皆さんの今後の活動の大いなる成功を祈ります。


 
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