2004年原水爆禁止世界大会

ジェラルド・オブライエン

アオテアロア−ニュージーランド平和評議会

みなさん、こんにちは!

強力な非核ニュージーランドを代表してご挨拶申しあげます。

この偉大な大会の開催を感謝申し上げます。とりわけ、この大会に真の希望と情熱という魂を込めてくださったことに対し、ゲストの皆さんに感謝いたします。

インドの作家アルンダティ・ロイは、核兵器を「文明を逆行させた、人類が生み出した最も反人間的で絶対悪の兵器」と呼びました。世界が激動するなか、各地から集まった私たちは、核兵器の完全な廃絶という目標をこの世界大会が決して見失わなかったことに、はかりしれない恩恵を受けてきました。

世界は核兵器の完全な廃絶を求めています。私たちが生きている間でも何年後かでもなく、今日の今この瞬間に、です。

アメリカが生命そのものを脅かし続けることを、私たちはこれ以上許してはなりません。道義にたった勢力は、ようやく核兵器完全廃絶の要求を中心に結集しつつありますが、それは国連が全員一致で採択した第1号決議のときから、日本の平和運動が一貫して掲げてきたことです。

私たちは、国際司法裁判所が違法と宣告したこの邪悪な死の道具と共存することを拒否します。そして私たちは、民主主義のあらゆるレベルで政治的行動をおこし、見せかけの合法性すらない戦争を受け入れる者や、世界の半分から希望や命と魂の果実を奪う新しい帝国主義の責任を追及するでしょう。

改めて申し上げますが、核兵器がもたらすすべての傷、あらゆる病気、すべての障害、生き地獄、そしてすべての死の元凶は、ほかでもない核保有国なのです。核保有国はこの狂った権力欲から結局は引き離されるに違いありません。

もう一つ改めて申しあげたいのは、歴史家のテイラーが言った本質的な真実のことです。つまり、自由な国の市民はすべて、世界から核兵器をなくすために力をつくす責任がある、そして、どんな環境のもとでも、どんな国でも、どんな政治制度でも、自分を守るために大量殺人を行う権利を与えられてはいない、ということです。ですからわたしたちは、いま、ただちに、核兵器の廃絶を求めます。わたしたちは皆、何があろうとも平和な新しい社会が必ず来ることを確信しているからです。

被爆者に正義を。

核兵器をなくせ。

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